俗に「学校の先生がする結婚式のスピーチはつまらない」などと言われます。あくまで一般的にですが、話が長い、メリハリに欠ける、声が小さい、専門的すぎる、などの声が多いようです。 これは、先生という立場上「相手(生徒たち)が一方的に自分の話に耳をかたむけてくれる」ことに慣れていることからくる、一種のジブン病ということが出来るのではないでしょうか? 相手のニーズに合わせて話すというよりも、自分が一方的に知識を授けるというコミュニケーションに慣れていると、「面白く話そう」「楽しませよう」という工夫やサービス精神がなくなってしまうのです。そうなると、どれだけ新郎・新婦について豊富なエピソードがあっても、聞いていて楽しいスピーチにはなりません。 同じことは、私たちの普段の生活でも言えます。 話したい気持ちは満々なのに、ついひとりよがりになってしまう。自分で思っているほど、話が盛り上がらない。聞き手と話し手の間に温度差が生まれてしまう。そんなことってありますよね? とくに自分が詳しいジャンルだったりすると、かえって危険です。「あれも話したい、これも話したい」となるので話が長くなりがちだし、夢中でしゃべってしまうので相手の反応をうかがう余裕もなくなる。気づくとしらーっとした空気が流れる。これでは、いけません─ |
0 件のコメント:
コメントを投稿