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●ちなみに、おすすめの書店ってありますか? |
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なかでも、丸の内オアゾの「丸善丸の内本店」はすごい。場所柄、金融とかシンクタンク系の会社が多いので、お客さんがレベルの高い本を読んでいるんですよ。「こんな本がランキングに入っちゃうんだ!」と思うようなマニアックな本があったり。いつも参考にさせてもらっています。 ビジネス書の場合は、なんだかんだいって規模が重要だと思いますね。 東京以外だと、名古屋の「三省堂名古屋高島屋店」とか。出張の際には必ず寄ります。 名古屋って、"ご当地モノ"があるんですよ(笑)。ネッツトヨタ名古屋代表取締役の小栗さんが書いた「オグリズム-今日から人生が変わる黄金ルール」(小栗成男/著、日刊自動車新聞社)とか。たぶん局所的に有名なんですよ。 こういう全国的にはマニアックなものが、売上2位にスコーンと入ってきたりするので、ウォッチしておくとおもしろい本が見つかるんです。 |
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●読者からの意見や感想なども多く寄せられると思いますが、今までで印象に残っているものがあれば教えてください。 |
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ビジネス書のメルマガだから、「儲かった!」とかはありますね(笑)。 たとえば、ミドリムシの研究開発で有名な株式会社ユーグレナの社長が書いた本(「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。──東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦」出雲充/著、ダイヤモンド社)を、その会社が上場する日にBBMで紹介したことがあるんです。普段そういうことはしないんですけど、絶対にこの会社の株は上がると思って。BBMを読んですぐ株を買った読者は、20倍ぐらいになったと思いますよ。
あとは、主婦の方が「BBMを読んで実際に買った本を、ダンナと子どもが寝静まってから読むのが毎日の楽しみ」という感想を送ってきてくれて。ああ、女性がビジネス書を読むキッカケにもなっているんだなぁって、うれしかったですね。 それから、いつもお便りをくれるロンドンの方がいます。BBMって、けっこう海外駐在員とか海外出張中の方が読んでいるんですよ。海外で日本の本を買うと高いから、彼らも吟味して買いたいんだと思います。ほかにも上海、バンコクなどからもメールを送ってくれる方がいます。 |
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●タイトルに「ビジネスブックマラソン」とあるとおり、主にビジネス本、自己啓発本を紹介されていますが、本を選択・書評する際、どんなことをポイントにしていますか? |
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ポイントは、「結果が出そうだ」ということです。売れるとか、出世するとか、これはなにかビジネスでプラスになりそうだな、と思えるような応用可能なアイデアが入っているかどうかは、すごく重視しますね。 以前BBMで紹介した"コインランドリー投資"(『はじめてのコインランドリー投資負けナシバイブル』三原淳/著、アルマット)は、なかなかおもしろそうだなと思うし。あとはレストラン「俺のイタリアン」(「俺のイタリアン、俺のフレンチ─ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」坂本孝/著、商業界)のような、食材費を上げて回転率を高めるアイデアってすごいと思うんですよ。「これ、あなたの業界でも使えますよ!」という斬新なアイデアをBBMで伝えたいと思っています。
僕が思うビジネス書とフィクションの最大の違いはなにかというと、「結果が出る」ってことなんです。小説を読んで人生が変わる人もいますが、現実にはほとんどの方がそうではない。もちろん、読んで幸せになったとか、明日から生き方を変えようとか、そういう気持ちの動きはあると思います。だけど、ビジネス書は実践すれば結果が出てしまうので、即効性がある分、責任は重大です。 だから、「このアイデアはちゃんと応用すれば、それなりの結果が出る」と思える本を紹介するようにしています。 (次週に続く) |
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いかがでしたか? 次回も土井英司さんのインタビューをお届けします。 お楽しみに! |
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