2014年4月17日木曜日

クレジットカードがどうしても必要な方へ!/オバマは勘弁してくれない!?「TPP」「日韓関係」などなど問題山積み日米首脳会談をズバッと予想するメルマガをちょい見せ!【ちょい見せまぐ!】

2014/04/17 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
ちょい見せまぐ!
まぐまぐ!はオフィシャルメールマガジンをお届けすることによって
無料でメールマガジンを配信するシステムを提供しています。
 
■クレジットカードがどうしても必要な方へ! [PR]
クレジットカードがどうしても必要な方へ!
 
今回のちょい見せ LINEUP!
 ≫ 『日韓関係・「集団的自衛権」の「合憲化」・ロシア=ウクライナ問題』 冷泉彰彦
 ≫ 『最大のイベントは日米首脳会談』 山崎和邦
ちょい見せ! その1
 
ちょい見せ! その1
冷泉彰彦のプリンストン通信
 
日米首脳会談、何をどう調整するのか
【日韓関係・「集団的自衛権」の「合憲化」・ロシア=ウクライナ問題】
 
 今回の日米首脳会談では、一体何をどう調整することになるのでしょうか? そもそも「共同声明」は出せるのでしょうか? 通常の日米首脳会談というのは、もっと内容的に安心して見ていられたように思うのですが、今回は色々と不安要素があるように思います。

 まず、今回の訪日は、スッタモンダした挙句、最終的には国賓の待遇にすることができたわけです。日本の国賓接遇には大変な格式があるというわけで、アメリカの大統領は仮に2期8年をやる場合は、その間に日本に国賓で呼ばれないかと期待しないと言ったらウソになる、そんなことも言われているわけで、これは良かったと思います。

 ですが、ここに一つ問題があります。それは、2009年11月の来日時にオバマ大統領が天皇陛下に「お辞儀」をしたのは、本国で不評を買ったという「事件」があったのです。赤坂御所の天皇皇后両陛下を訪れた際に、車寄せでの初対面にあたって「90度のお辞儀」をしたというのです。

 まるで「昭和天皇とマッカーサー元帥の会見写真」のような、あるいはその逆のエピソードですが、保守的なアメリカ人の感覚からすると、「自分の国を代する大統領が、他国の元首に対して90度頭を下げるというのは、自分を含めたアメリカ人が卑屈になったよう」だということになったのです。

 そもそも「お辞儀」という文化がアメリカにはないということがあります。例えば、政治家にしても、芸能人にしても、壇上でお辞儀をするということはありません。何よりも相手の目を見るのが礼儀であって、握手をするときも目線を下げてアイコンタクトを避けるのは失礼とされているわけです。

 また、アメリカの黒人家庭では、子供に「人様に頭を下げてはいけないよ」という教育をする時代があったということもあります。奴隷制の記憶を残した世代などがより若い世代に対して「上を向いて生きなさい」という「躾(しつけ)」をしていたというわけですが、この点からも「オバマの90度のお辞儀」というのは、問題になったわけです。

 では、今回はどうしたらいいのでしょう? 恐らくは、アメリカの事務方と、日本の外務省・宮内庁はこの件に関しては調整をしていると思われます。今回は、キチンとした印象を与えつつ、陛下と大統領が「完全に対等である」という演出がされると思います。この点に関しては、私は余り心配はしていないのですが、注目ポイントであるのは間違いありません。

 さて、肝心の首脳会談の中身ですが、実務的にはTPPの問題があるわけです。こちらに関しては、数カ月前までは、「アメリカでは、議会が反対して立ち往生気味」である一方で、日本では「自民党内の反対が多く、こちらも立ち往生」という感じだったのですが、周囲で意外な展開があったために、妥結の可能性もゼロではなくなってきました。

 この点に関しては、下の「Q&Aコーナー」でお尋ねをいただいていますので、そちらで詳しく説明させていただこうと思います。

 いずれにしても、このTPPに関しては、今日現在事務方が調整のヤマ場を迎えていると思いますので、その推移を見守るしかありません。これに加えて問題になるのが、国際関係の方の話題です。3点指摘したいと思います。

 まず1点目は、日韓関係です。オバマ大統領は、前回、3月末にオランダのハーグで行われた「核・セキュリティ・サミット」で、安倍首相と朴大統領の「首脳外交を仲介」した格好になっています。その場のムードは決して和やかではなかったわけですが、いずれにしても、日韓の関係改善というのは、アメリカとしては何としても実現させたいというのが方針です。

 ですから、この点に関しては首脳会談の席上で色々な確認がされることと思われます。例えば「河野談話の検証作業」などという話も、この日米首脳会談に間に合うような格好で、最終的な政府の姿勢が調整されることと思います。この問題に関しては、そうは言っても、国際社会として理解可能な範囲はそんなに広くないわけで、その狭い「落とし所」に行くことで調整がされるのではないかと思います。要するに「談話の見直しはしない」ということです。

 2点目は、「集団的自衛権」の「合憲化」という問題です。この点に関しては、アメリカは「国の正式な方針」として、日本に対して「認めるように迫ってきた」歴史があります。先週に日本を訪問していたチャック・ヘーゲル国防長官も、安倍首相との会談で「合憲化を歓迎」すると述べていました。アメリカとしては、これが既定方針です。

 ですが、この問題は単純ではありません。現在は、中国との間がかなり悪化しています。そんな中で、「タカ派」というイメージが確立している安倍首相が、「集団的自衛権の行使」を合憲化する方向で、どんどん突っ走っているということは、中国に対しては相当な刺激になるわけです。

 そのことを考慮しますと、アメリカとしては「集団的自衛権」の合憲化には相変わらずであったとしても、「それが中国への無用な刺激にはならない」ような方策を求めてくると思われます。それがどのような格好になるのかは分かりませんが、いずれにしてもこの問題は避けて通るわけには行かないと思います。

 3点目は、ロシア=ウクライナ問題です。この問題に関しては、日本は北方領土や天然ガスの問題があるから「独自外交」で対ロシアの関係を比較的良好に保つべきという議論がありますが、事実上は日本に取って選択の幅はそんなに大きくないと思われます。それは、基本的にG7がこの問題は結束するということです。

 その場合に、一つ大きな問題があります。先週のG20ではロシアがいたので曖昧に逃げているわけですが、西側として「ウクライナを救済するのか、一旦潰すのか」という選択をしないといけないという問題です。一旦潰すというのは、ウクライナが「デフォルト」を回避するようにダラダラと融資をするのではなく、どこかで突き放してIMFを前面に出して厳しく国家再建を要求するという意味です。

 そうではなくて、破綻を回避するだけのカネをダラダラと貸してしまうと、結局はロシアが貸付金の返済や、売掛金の回収という形でキャッシュ・フローを持って行ってしまうわけです。では、破綻させた場合にロシアがどう行動するか、例えば債権放棄の代わりにドンドンと領土を「差し押さえ」にかかるのかという見極めもしないといけません。

 いずれにしても、このウクライナの問題では、EUとしては相当な利害がある一方で、日米はそんなに「深入りした利害」はないわけです。その日米として、問題にどう対処するかという方向性に関して、擦り合わせておくことは必要だと思います。

 そうは言っても、日韓関係、対ロシア、対中国の3つは大変に微妙な内容を含んでいます。例えば、歴史認識の問題にしても、領土の問題にしても、個々の問題で「何かを変える」ことになると、日本の世論、関係国の世論には大きな影響を与えてしまいます。

 ですから、仮に共同声明が出せた場合でも、そんなに踏み込んだ内容を発表することはできないでしょう。それはそれで、仕方のないことだと思います。ですが、日米の両首脳が結束しているという姿を国際社会に見せていくことは重要だと思います。その意味で、両首脳が胸襟を開いて話し合い、改めて首脳間の信頼関係を構築できるかどうかというのは、大変に重要な問題であると思います。
 
お試し読みはこちら>>
 
●冷泉彰彦のプリンストン通信
http://www.mag2.com/m/0001628903.html  月額864円 毎第1〜第4火曜日
アメリカ北東部のプリンストンからの「定点観測」です。テーマは2つ、「アメリカでの文脈」をお伝えする。「日本を少し離れて」見つめる。
 
■<無料モニター>話題の万田酵素 [PR]
<無料モニター>話題の万田酵素
 
ちょい見せ! その2
山崎和邦の投機の流儀
 
足元に問題点が顕在化する恐れ
【最大のイベントは日米首脳会談】
 
 米国は中国の勢力拡大膨張に悩んでいる所を、日米関係が旨く行ってないと中国に見られれば、困るのは日本より米国の方が大きいだろう。

 今の日米関係は、鳩山首相時代のように"幼稚な子供扱い"で勘弁してくれるという関係ではない。徹底した保守本命政権である安倍政権と、歴代大統領中で最リベラルなオバマ政権とが旨く行くはずはない、と世界は見ているであろう。日米首脳会談で何を謳い上げるか、そして実現の方向へ向かえるか、中国・韓国・北朝鮮はこれを凝視しているはずだ。謳い上げたテーマが実現方向へ歩み始めないとなると、日米関係は冷えたものと断定される。

 一番差し迫ったものはTPPだが、日米首脳会談で最終合意に至る性質のものではない、このことは誰でも分かっているが、「細かいところは別として、大筋は実質的に合意した」ということが事務方から両首脳に報告されて両首脳が納得した形を見せることが重要だ。

 ところが、米通商部代表と甘利大臣との間にまだ隔たりは大きく合意に至っていない(11日現)。甘利さんは「まだ距離感がある」という表現を国内でしている。ウクライナの件や中国の理財商品の軟着陸誘導など、海外に目が行っているが、足元に問題点が顕在化する恐れもある。今の株式市場は国内外の要因の方が市場内部要因より大きい。

 差し迫ったイベントの最大な物は、24、25日の日米首脳会談だ。
 
お試し読みはこちら>>
 
●山崎和邦の投機の流儀
http://www.mag2.com/m/0001539870.html  月額1,500円 週刊
市場で求められるものは「解説」ではなく「洞察」です。私のメルマガでは、その「洞察」が分かるものにしたいと願っています。
 
■<送料無料>DHA&EPA+セサミンE [PR]
<送料無料>DHA&EPA+セサミンE
 
 
【ちょい見せまぐ!】 2014/04/17号(毎週火・木曜日発行)
配信中止はこちらから
メールアドレスの変更はこちらから
ご意見&ご感想はこちらから
発行元 株式会社まぐまぐ
広告掲載をご検討の方はコチラよりお問合せください。
配送技術 株式会社アットウェア
「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
株式会社まぐまぐは、プライバシーマーク認定企業です
【ちょい見せまぐ!は、転載、複写、大歓迎です】
まぐまぐ

0 件のコメント:

コメントを投稿