現在の社会では危機に際して起きる問題で一番深刻なのは、「情報が入らない」ことです。まず電話が輻輳(ふくそう)してつながらないことが問題です。本社と出先との連絡、家族間の連絡などができません。時間帯によっては担当役所に宿直がいないことも大きな問題になります。命令系統が混乱します。 二番目の問題は「交通が遮断される」ことです。帰宅困難者が溢れます。この人たちの避難場所や避難食の備蓄は大問題です。車による交通が遮断されると現代社会ではほぼマヒ状態になります。場合によっては車は避難場所になりえますし、車のラジオは役に立ちます。冬なら暖を取ることもできます。ただし長いあいだ車にいるときはエコノミー症候群に注意が必要です。 第三番目の問題は「ライフラインが途切れる」ことです。電気、水道、ガス、トイレが使えなくなります。一番早く復旧するのは電気で、次は水道です。ガス、トイレは長期戦になることが多いです。特にトイレは深刻な問題です。細かい話ですが東日本大震災では歯ブラシが欲しいという声が多かったです。 |
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