第七十九番札所天皇寺、赤鳥居門
同、本堂
第八十一番札所白峯寺、本堂 | | 2007年8月13日、遍路四十日目、第七十九番札所天皇寺。天皇寺は、坂出市郊外、静かな田園地帯の中にあります。寺伝によると、弘仁年間(810〜823)、弘法大師が寺近くにある八十場(やそば)の泉を訪れたとき霊気を感じ、薬師如来を刻んで寺を建立。当初は摩尼珠院妙成就寺(まにしゅいん みょうじょうじゅじ)と称したといいます。
寺号の「天皇」は崇徳上皇に因むもの。保元の乱で敗れた崇徳上皇は讃岐国阿野郡西庄村に配流となり、長寛2年(1164年)の旧暦8月26日に死去しました。上皇の亡骸の処遇について京から返事の使者を待つあいだ、遺骸を天皇寺前身の妙成就寺に安置し、神人達が冷たい八十場霊泉をかけ続けたところ、21日間すぎたのちも上皇の顔はまるで生きているごとくだったといいます。やがて返事が届いて上皇は荼毘に付され、妙成就寺と並んで建てられた白峰宮に祀られました。このことから妙成就寺は「天皇寺」と呼ばれるようになり、白峰宮は「天皇さん」と愛称で親しまれるようになったとのこと。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿