4月1日の日経新聞に3段抜きの見出しで「安倍相場 冷める海外勢」と出ていて、「海外投資家の日本株買いは勢力を失い、安倍相場は終わったとの声が増えている」とある。 これは「日経平均を買って円を売る」という一昨年11月以降の青春期相場特有の動きの終焉であって、今後あるとすれば「壮年期相場」であるから、「アバタもエクボ」の相場ではなく、「アバタはアバタ。笑窪は笑窪」と、「酸いも甘いも知った」「分別ある年頃の相場つき」に移行するということである。 日経新聞の書き手も、ソノヘンの株式相場の長期波動の年齢に応じた相貌という物を知ってないようだ。 しかし、さすがにこの新聞の出身が相場新聞だっただけに、この文面のすぐあとに「海外勢の売買をつぶさに見ると、割り安感のある優良株に着実に投資する動きも広がっている」とある、これこそ本稿で言う「アバタはあばた。笑窪は笑窪」であって、「銘柄別の物色買い」に移行しているということである。 毛沢東の実事求是(じつじぐぜ)を真似て、これを事実に求めればこうなる。日本株ファンドからは3月は900億円強が流出していて、これはこの相場が始まって以来初めての規模だということ、反対に4月に入っての売買動向は、4月1日の海外投資家の買いは3630万株、買い越し1360万株だったが、この買い付け株数は昨年5月以来のものだった。 小泉相場の時は2倍半になった間の海外投資家の買い越しが累計35兆円、年間最大買い越しが11兆円だった。昨年は15兆円、今年に入って売り越しが2兆円くらいだった。 彼らの動向が市場を左右するから常に目は離せない。 |
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