2014年4月10日木曜日

JALカードアメックス入会キャンペーン中/日本一の八重桜の名所!これから見ごろを迎える大阪の造幣局をご紹介。沖縄からは「やちむんの里」レポートも【旅まぐ】

2014/04/10 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
旅まぐ
まぐまぐ!はオフィシャルメールマガジンをお届けすることによって
無料でメールマガジンを配信するシステムを提供しています。
 
■JALカードアメックス入会キャンペーン中 [PR]
JALカードアメックス入会キャンペーン中


【今週の旅の目次】
郷愁の原風景

沖縄、その聖なる気だるさ

まぐまぐからのお知らせ

旅まぐ写真館
 
【編集部より】
 全国の桜の名所を巡る『郷愁の原風景』、今週は八重桜のトンネルが美しい大阪の造幣局をご紹介。月一連載の『沖縄、その聖なる気だるさ』では、本島の陶工たちが技を競い合う工芸村「やちむんの里」をレポートします。
 それでは今週も『旅まぐ』をごゆっくりお楽しみください。
 


 前回、前々回とソメイヨシノが美しい街をご紹介してきた当コーナー。今週は少々趣を変え、八重桜の名所をご案内しましょう。

 開花時期がソメイヨシノよりも1〜2週間ほど遅れる八重桜。この花が咲くのを日本で一番楽しみにしているのは、大阪に住む方々かもしれません。なぜならこの地には浪速っ子が「日本一の八重桜の名所」と言ってはばからないスポットがあるからです。

 それが大阪市北区にある造幣局。131種350本の遅咲きの桜は、4月の半ばに見ごろを迎えます。

 そんな造幣局では毎年「桜の通り抜け」として敷地を一般公開しています。毎年1週間の期間限定で、今年は4月11日(金)から17日(木)まで。日没から21時までの間はぼんぼりなどでライトアップされるのですが、淡い光に浮かぶ桜のトンネルは、まさに別世界の様相。期間中は60万人もの花見客でにぎわいを見せます。

 徒歩圏内にはソメイヨシノの名所、大阪城が聳えていますが、残念ながらこちらの桜はすでに散ったあと。しかしそれでも足を延ばす価値あり、です。というのも今年は大坂冬の陣から、そして来年は夏の陣からそれぞれ400年ということで「大坂の陣400年プロジェクト」として様々な催しや特別展示が行われているからです。

また、豊臣秀吉、黒田官兵衛らの戦国武将の復元兜を陣羽織と共に身にまとい記念撮影ができるコーナー(一人300円)も好評。女性用の小袖も用意されているということですので、ご家族でいかがでしょうか。

 造幣局の桜を通り抜け、大阪城で歴史ロマンを存分に感じた後は大阪グルメといきたいところ。ここはやはりお好み焼きをいただくとしましょうか。ということでオススメしたいのが「千草」。大阪でお好みというと必ず名の上がる人気店です。看板メニューは店名を冠した「千草焼き」で、分厚い豚ロース肉が丸々1枚入った豪快な一品。芸能人もお忍びで通うという大阪のソウルフードを是非ご堪能ください。

 八重桜にお城に浪速の味覚──。大阪を身体で感じる旅に、あなたも出かけてみませんか?

■ 桜の通り抜け(造幣局公式HP)
開催時間は曜日によって異なります。
通り抜けの方法などもこちらでチェック!
■ 大阪城天守閣(大阪城HP)
復元兜の試着体験等の情報はこちらで。
イベント情報やミュージアムショップの商品も紹介。
■ お好み焼 千草(天神橋筋4丁目北商店街HP)
じつはちょっと見つけづらい場所にある千草。
拡大できるイラストマップをこちらでご確認ください。
 
■ゴルフの練習は今すぐやめろ? [PR]
ゴルフの練習は今すぐやめろ?
 
『やちむんの里』 読谷村座喜味(よみたんそんざきみ)
 
 沖縄は焼き物の盛んな土地。その中でも特に、読谷村には多くの陶工が窯を構えています。今回ご紹介したいのは、現在50以上ある読谷村の窯元のうち14軒の窯元が集まる工芸村『やちむんの里』。ちなみに、「やちむん」とは、沖縄の方言で焼き物のことです。

 『やちむんの里』のご紹介の前に、沖縄(琉球)の焼き物の歴史と『やちむんの里』ができた経緯を少々。
 
 琉球の焼き物の歴史は、600年ほどさかのぼることができます。この間、中国や朝鮮、日本、東南アジアの国々の影響を受けながら、琉球独自の焼き物は作られてきました。  

 今から約330年前の1680年頃、琉球王朝の尚貞王は那覇周辺に点在していた窯場を、壺屋(現在の那覇市壺屋)に集めて陶業の発展を図ります。こうして壺屋は琉球随一の窯場として国内向けはもちろん、輸出にも貢献するほどに。

 その後、太平洋戦争で沖縄は全土がダメージを受けましたが、壺屋は比較的戦災が軽く、戦後徐々に再興が図られていきました。しかし、1970年代に入ると、薪を焚く黒煙による公害のため、市街地での登り窯の使用が出来なくなり、登り窯での制作にこだわる陶工たちの多くは、読谷村に窯を移すことに(登り窯とは、斜面に沿って焼き窯を連ねた全体のこと。一番下にある焚き口で燃やした炎の熱が、内部を登りながら上の窯に達する造りになっており、一度にたくさん焼くことができます)。

 『やちむんの里』の起こりは、1980年(昭和55)。各地から4人の窯元が移転して、赤瓦屋根の工房と9室連房の共同登り窯、『読谷山窯(よみたんざんがま)』を造ったのが発祥。その後、1991年に若い陶工達が県内最大となる13室連房の登り窯を造り、読谷山焼北窯としました。

 現在、沖縄の一大窯場となったこの『やちむんの里』には、広大な敷地の中に14軒の窯元が建ち並び、各々に売店、ギャラリーなどが併設されています。

 4月某日、久しぶりに『やちむんの里』に足を運んでみました。国道58号の喜名交差点から県道12号へ入り、住宅街を抜けると、ガラスや焼物の工房が集まる『やちむんの里』へ到着しました。  

 とても静かで、穏やかな風が吹き抜け、時間の流れがゆるやかな場所です。緑に囲まれた自然豊かな立地も、この一帯の魅力のひとつ。車を降りて、1軒1軒、工房やギャラリーを見て歩きます。

 人里離れた緑豊かな自然の中に佇む沖縄特有の赤瓦屋根の工房。そこから沖縄の風土や文化に培われた焼物がつくられるのです。しばらく工房をはしごし、開けた場所に出ると、読谷山焼の『共同売店』とその裏手に"9室連房"の共同登り窯『読谷山窯』が目に入ってきました。

 どっしりと建つ登り窯の存在感は圧巻です。共同窯から下ったところには北窯があり、横の作業場はL字型の大きな長屋になっていました。

 ところで、陶工たちは、日々それぞれの工房で創作に励みます。そして、年に5回ほど作りためた作品を登り窯に入れ、交代で火を見張り続けて、4日間炎を絶やさずに焼き物を焼き上げるそうです。  

 商品となる焼き物は、釜の内部の温度が10℃違えば、表面の釉薬が溶け落ちてしまうほど微妙な温度調整の賜物だそうです。


 窯で作品を焼き上げるのが焼き物作りのクライマックスだとすれば、最初の山場は土探しと釉薬づくり。上焼(釉薬をかけたもの)の場合、基本になる赤土と、表面を覆う化粧白土(原料はサンゴ)、釉薬の3層になっているとのこと。

 釉薬の原料はもみ殻や琉球松などの灰で、これが高温で焼かれることで美しい光沢と色が出るそう。植物の種類によって色や透明度に違いが出るので、灰の配合の妙が窯の個性を際立たせる色味をつくるといわれています。

 植物の種類によって色や透明度に違いが出るので、灰の配合の妙が窯の個性を際立たせる色味をつくるといわれています。

 そうしてできた土を、ろくろをひいて成形し、乾燥させて削りを入れ、釉薬で絵付けを施し、乾して、ようやく窯詰めの行程へ至ります。
 

 以上のような創作活動を間近で見てみたいと思われるかもしれませんが、陶工が創作活動を行っている工房に、勝手に入るのは厳禁とされています。邪魔をしないよう、外から眺めること。


 それでも、大量の土を人力のみでこねる場面や、窯に入る前の乾燥段階の器がずらりと並ぶ様、窯元のもとで修行中の若者たちが、額に汗して立ち働く姿には、感動すらおぼえますよ。

 作陶に励む職人たち。普段なかなか見る機会のない、器が生まれる光景に感動しながら、工房に併設されたギャラリーや売店で、お気に入りの焼き物探し。

 カフェなどもありますので、ゆったりとした時の流れに身を任せて、読谷の自然を満喫しながらのんびりと、焼き物巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。


 

 『やちむんの里』へのアクセスは、車の場合、那覇空港から国道58号線を利用して約50分。あるいは、沖縄道沖縄北ICより国道58号線経由で20分、喜名交差点より座喜味城跡方面へ5分です。

伊波 一志(いは かずし)
1969年、沖縄生まれ。写真家。香川大学法学部卒。
2007年夏、44日間で四国八十八カ所1,200kmを踏破。現在、沖縄県在住で、主に『母の奄美』という作品撮りのため奄美大島を撮影中。家族は、妻と三人の子。

 
まぐまぐ!からお知らせ
簡単応募のスピードくじ!その場で結果がわかるヨ!毎週更新中!

>>簡単応募のスピードくじ!その場で結果がわかるヨ!毎週更新中!

>>人気ブロガー・りばてぃ氏がメルマガ界に登場!

>>人気ブロガー・りばてぃ氏がメルマガ界に登場!

PR PR
 
旅まぐ写真館

読者の皆さんと一緒に作るコーナー『旅まぐ写真館』。
今週はみみママさんからの投稿です。
滋賀県の長浜城で撮影した1枚。
素敵なお写真、ありがとうございます。


『旅まぐ写真館』では、毎週1点を掲載させていただきます。
皆さんが旅先で撮られた渾身の1枚をお送りください。
素敵なお写真、お待ちしています。
ツイートする


【応募要領】
(1) ペンネーム(本名でも可)
(2) 撮影場所
(3) 撮影日時
(4) コメント(140字以内)
上記内容を記載の上、メールにてご投稿ください。
(写真データについては横長でサイズは1MB以下でお願いします)



 
■テレビCMでも話題の発酵食品が無料?! [PR]
テレビCMでも話題の発酵食品が無料?!
 
TOPに戻る
 
 
【旅まぐ】 2014/04/10 号(毎週木曜日発行)
配信中止はこちらから
メールアドレスの変更はこちらから
ご意見&ご感想はこちらから
 
発行元 株式会社まぐまぐ
広告掲載をご検討の方はコチラよりお問合せください。
配送技術 株式会社アットウェア
 
「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
株式会社まぐまぐは、プライバシーマーク認定企業です
【旅まぐは、転載、複写、大歓迎です。】
まぐまぐ
 

0 件のコメント:

コメントを投稿