『週刊文春』が4月10日号では、大手芸能プロ「ジャニーズ事務所」のタレント(20)が追っかけファンの顔面を殴り、眼窩底骨折で1カ月近くも入院する大怪我を負わせたこと、さらにいま発売中の5月1日号では、別のタレント(20)が強姦していた件を報じている。 ところが、ジャニーズ事務所は多くの有名タレントを抱えていることもあってだろう、これだけの大不祥事にも拘わらず、他の大手マスコミは一切追加報道していない。 さらに傷害事件の方では、ジャニーズ事務所に天下っている警視庁OBが対応し、傷害を負わせたのはオフの時間でのことだから事務所には責任はない、それどころか、しつこく追っかける被害者の方が問題といわんばかりの発言をしていたのだからなおさら驚かされるというより、もはや呆れる他ない。 芸能界関係者に倫理観を求めるのは野暮かも知れないが、それにしても余りに度を越していないか!? もっとも、ジャニーズ事務所といえば、ジャニー喜多川社長自体がゲイであることをどうこう言うつもりはないが、所属タレントをその趣味の犠牲にしても何のお咎めもなく、事務所も安泰で、そこのタレントが毎年NHK「紅白」に出ているのだからいまさら驚くに値しないかも知れない。 だが、わが国の常識はともかく、そんな事務所が世界の先進国で許されるわけがないだろう。 本紙ではお馴染みの、政治ジャーナリストで、元芸能プロ社長である渡辺正次郎氏がいう。 「2020年の東京五輪では、ジャニーズ事務所が開会セレモニーのプロデュースをすると噂されています。ですから、私は森喜朗(東京五輪組織委員会会長)に、ジャニーズを使うなと申し入れしておいたんです。外国のマスコミはその手の問題にはものすごくうるさい。それで火が付いたら、東京五輪そして日本そのものが世界の笑いものになりますから」 まさに「日本の常識は世界の非常識」。 昨今の若者のモラル低下が指摘されるが、ますます建前と本音が乖離しているわが国オトナ社会のせいではないのか!? |
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