高城 剛 コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。 ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。 | 物心ついた頃から僕のことをご存知で、そのような方がとても不器用とは思えません(笑)。きっと、ご自身でご自身をご存じないだけだと思いますよ。
さて、WHO(世界保健機構)は、1990年代の終わりに、「健康」を再定義しました。それまでの健康とは「身体的」「精神的」「社会的」でしたが、4つめの健康として「霊的」を取り上げ、満場一致で決定されることになりました。 一方、日本では90年代終わりに、オウム真理教事件が起き、「霊的」なるものは「怪しく危険なもの」とラベリングされ、その後、テレビよって「ただのバラエティのネタ」にされてしまいました。これはとても残念な事だと思います。
WHOに限らず、現代社会ではどうやら「身体的」「精神的」「社会的」では、考えられないことがあまりに多く、それを「霊性」に見いだしているのは世界的な潮流です。応用というわけではありませんが、僕自身も「霊性」にたいして、それなりの理解をしているつもりです。 この「霊性」を日本人は、ご質問にありますように、いまひとつピンと来ない様子だとも感じています。その理由は、前述しました「テレビ化」と、消費活動に軸を置いた生活が中心で「無宗教」だからです。現在、日本はチェコ、北朝鮮、エストニアに続く、世界第四位の無宗教国家なのですから。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿