2014年5月9日金曜日

「やぶ医師のひとりごと」 坐骨神経痛の予防・改善法

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 ◆  やぶ医師のひとりごと    第 428号  ◆
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   2014年5月9日発行 購読者数 8447名
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  <本日のテーマ> 坐骨神経痛の予防・改善法
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皆さん、こんにちは。

今回から購読して頂いた方、はじめまして。

循環器内科医のDr. Iです。



今週も「坐骨神経痛」について。

まずは先週までの復習。



 ●坐骨神経痛とは

  ○腰から骨盤、お尻、足の指先にまで伸びている

   坐骨神経が何らかの原因で圧迫、障害されて起こる症状。

  ○お尻、太ももの裏、すね、ふくらはぎなどに、

   痛みやしびれの症状が出る。

  ○坐骨神経痛の原因で最も多いのは、腰椎椎間板ヘルニアで、

   変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症、帯状疱疹などが原因で

   坐骨神経痛が起きる事もある。



 ●坐骨神経痛の治療

  1、日常生活の指導

  2、薬物療法

  3、理学療法(リハビリテーション)

  4、神経ブロック療法

  5、手術



坐骨神経痛というのは、病気ではなく症状です。

坐骨神経という腰から足の先まで伸びている神経が

圧迫など障害されて、お尻や足の痛みやしびれが出ます。



原因として最も多いのは、腰椎椎間板ヘルニアで、

変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症、帯状疱疹などが原因で

坐骨神経痛が起きる事もあります。



坐骨神経痛の治療は、まずは日常生活の指導をして、

それでも改善しないなら、痛み止めなどの薬物療法を行います。



それでも改善なければ、理学療法、ブロック注射、

という順番で治療を進めて、どうしてもダメだって時は

最後の手段で手術などの治療を行いますよ、

って話でしたね。



  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆    



本日も坐骨神経痛の続きです。

今日は「坐骨神経痛の予防・改善法」についてです。



 ●坐骨神経痛の予防・改善法

「坐骨神経痛」は、生活習慣を見直すことで

ある程度は予防・改善する事ができるんですよ。



ただし、病気の種類によってはストレッチや運動をすると

逆に悪化させる事もありますので、

無理しないで主治医と相談しながらやって下さいね。



  ○正しい姿勢を保つ

正しい姿勢を意識して、姿勢矯正に取り組みましょう。



畳や床に座る時は、正座を崩す横座りや、

足を両側に崩す座り方、両膝を立てて座る

体育座りも避けた方が良いです。



イスに腰掛ける時は、足を組まずに、

体重を左右のお尻に均等にかけるように注意して座りましょう。



  ○冷えをふせぐ

坐骨神経痛を発症する原因の一つとして

腰・下肢の冷えがあります。

日常的に下半身を冷やさないよう注意しましょう。



例えば、夏でも靴下を履くなど、保温を心がけましょう。



  ○肥満に注意

体重の増加は腰に負担をかけます。

食事に気をつけ、適度に運動するよう心がけましょう。

肥満気味の方や明らかに肥満の方は、

ダイエットに取り組みましょう。



  ○ストレッチ

坐骨神経痛では、筋肉がこわばっていることが多く、

無理のない程度のストレッチが効果的です。



でも、急性期の痛みが激しい時や、

患部が熱を持っているような場合は、安静が基本です。

また、お風呂上りなど血行がよく、身体の筋肉が

ほぐれている時のストレッチが効果的ですよ。



  ○筋力強化

坐骨神経痛の予防策として腰部の筋肉を

パワーアップさせることも有効です。

腰の筋力を強化するとともに、

柔軟にすることも大切です。



ストレッチや体操、適度なエクササイズを

日常的に行うことをおすすめします。



具体的な坐骨神経痛予防体操を紹介しますね。



  ■坐骨神経痛予防体操

足を肩幅程度に広げ、手は前に出します。

"前ならえ"のイメージです。



息をゆっくりと吐き出しながら、太ももが床と

平行な位置に来るようにしゃがんでください。

そのまま深呼吸をしたら、空気をゆっくりと

吸い込みながら元の体勢にもどします。



ゆったりと2セット行うと、

坐骨神経痛の予防になりますよ。



体操が難しいという人には、

バランスボールがおすすめです。



坐骨神経痛で実際に病院にかかっている人は、

主治医の先生からストレッチや体操を指導される事も

多いですから、まずはそれをやってみて下さいね。



というわけで、本日は「坐骨神経痛の予防・改善法」についてでした。

いつものように、下にまとめを書いておきますね。



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【今日のまとめ】     

 ●坐骨神経痛の予防・改善法

  ○正しい姿勢を保つ

  ○冷えをふせぐ

  ○肥満に注意

  ○ストレッチ

  ○筋力強化



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【編集後記】

坐骨神経痛の予防・改善法はストレッチや体操が

中心になるんですけど、病気の種類によっては

逆に悪化する人もいるので、気を付けてね。



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