恐怖とはなんだろう? と冒頭から重く、そして少々哲学的な書き出しになってしまったのですが、今回はこの路線で行きます……。はるなが特殊なのかもしれませんが、基本的にはるなはホラー映画が全く怖くない。怖いと思えないのです。それはどこかで人が創ったもので、音楽がそれっぽくなってくると「はい、くるな〜」と見てしまっているからでしょうか?
本当は怖がりたいのです。でも怖くない。これはとっても逆に困っています。でも、怖いと思い事柄はあります。それは人間です。はるなはお化けの話やゾンビ、幽霊よりも人間の狂気! みたいなほうがよっぽど怖く感じます。あとは、地方地方にまつわる伝説的な逆に地味な話。これは興味も入り交じって怖いです。今回紹介するゲームはそんなはるなの怖い両方を持ち合わせているゲームです。そう、初代でも相当はるなを話に引き込んでくれました「かまいたちの夜」の2なのであります。
話は前作の続きなのですが、これがまた良くできているのです。前回の話を上手く料理し、無理無く織り込んであります。そして、今回のはるなの怖いポイントは、もちろん殺人的な話は恐いのですが、それよりもテーマになっている「わらべ歌」なのです。
実ははるなの田舎(熊本県相良村)にも同じような伝説があります。それは近所の川にカッパが出るという伝説です。子供の頃は、カッパ=恐怖の謎生物でした。地方の伝説というのは決して派手ではないのですが、未知の場所、知らない人々、伝説を当たり前のように語るおばあちゃん。そんな「よそ者をよせつけない」得体のしれない恐怖があります。この、かまいたちの夜2ではわらべ歌がキーワードになってくるのですが、その音楽も懐かしいようで恐ろしい雰囲気を高めてくれます。
以前、某編集者さんからお聞きした話があります。それは地方の小さな小さなお祭りの取材に飛び込みで行った時のこと。今では少ないかもしれませんが、田舎のお祭りはよそ者の来訪は最初から想定していない空気があります。そして、よそ者=珍しい 存在です。そのお祭りに向かう途中、山の中で編集者さんと、カメラさんが迷ってしまったそうです。
そして、困っていると、遠くからお祭りのお囃子が聞こえてきました。「わっしょい、わっしょい、そーれーそーれー」よかった! これで音をたよりに行けるぞ。と思っていると。音がどんどん近づいてくるようなのです。そうか、御神輿が来ているんだな、と思いました。しかし、音だけがどんどんどんどんどんどん、近づいてきます。そしてついには二人の耳元まで……。そして、耳元に異常に近づいたかと思うと、「わっしょい、わっしょい」の声がいきなり、「出て行け! 出て行け! デテイケ」と……。 ああ、恐ろしい。それと同じような恐怖が体験できるかまいたちの夜2。寒い時期、お布団の中で是非プレイしてみてください……。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿