この CNBC のニュースで紹介されている Nat Brown は、私の Microsoft 時代の同僚ですが、彼によると XBox One も Playstation 4 もスマーフォンから見れば「絶滅すべき恐竜」であり、発売当初はいわゆる「ゲーマー市場」からの支持は受けるでしょうが、決してメイン・ストリームになることはない、というのが彼の見立てです。
絶滅種という言い方は少し極端ですが、今の形の「据え置き型ゲーム専用機」としては、これが最後の世代だと私も思います。Microsoft にとっても Sony にとっても、この「最後の据え置き型ゲーム専用機」は単なる将棋の駒の一つでしかなく(それも飛車や角ではなく、桂馬か香車のような存在です)、モバイル・コンピューティング、ストリーミング型のゲーム配信、インターネット・テレビ、というより大きな流れの中で、着実な立ち位置を築きつつある Apple、Amazon、Google とどう対抗するのか、という視点で戦略を考えなければ、全体像は掴めないと思います。
その意味でも、Nat Brown のコメントには耳を傾ける必要があると思いますが、ほとんどのメディアは、分かりやすい「Xbox One vs. Playstation 4」という局所戦だけに注目して報道しています。
中島聡 マイクロソフトでWindows95、98Explorer 3.0/4.0 のチーフアーキテクトなどを務めたのち独立。 現在は株式会社UIE ジャパンの代表取締役を務める。 有料メールマガジン「週刊 Life is beautiful」では最新のコンピューターニュースや経営について解説。 また、プログラミング技術など読者の質疑応答のQ&Aコーナーも好評。
0 件のコメント:
コメントを投稿