9月21日(日本時間22日)にヤンキースの田中将大投手が復帰戦で見事勝利を上げました。75日ぶりのメジャーのマウンドということでどうかと思いましたが、初回こそ球が上ずっていたものの、2回以降は安定。スプリットの精度は相変わらず素晴らしく、故障を感じさせないピッチングを披露してくれました。今回のブルージェイズ戦で13勝目(4敗)、防御率2.47となり、次回登板予定のレッドソックス戦が今シーズン最後のマウンドとなりそうなので、14勝目なるか必見ですよ。 さて、日本ではクライマックス・シリーズ進出に向け、セ・パ両リーグともに熱戦が繰り広げられていますが、メジャーのポストシーズンはどうなっているのでしょうか。 メジャーはアメリカンリーグ15チーム、ナショナルリーグ15チーム、計30チームが所属。両リーグとも、西地区、中地区、東地区の3地区ごと5チームずつにわかれています。 ポストシーズンは、レギュラーシーズンの終了後にアメリカンリーグとナショナルリーグそれぞれ5チームずつ、合計10チームがプレーオフへ進出。レギュラーシーズンで各地区1位の6チームが出場するのはおわかりになると思いますが、あとの4チームはどうやって選ばれるのでしょうか。 そこで、ワイルドカードという仕組みが適用されます。このワイルドカードは、地区優勝を除いた各リーグ12チームのうち、勝率1位、2位のチームに与えられる。 なぜこの仕組みが適用されているかというと、例えばア・リーグの東地区で1位のチームの勝率が0.65、しかし中地区では2位の勝率が0.75と、地区ごとに優勝のハードルが大きく違うことがあります。メジャーのポストシーズンは、あくまでその年の最強のチームを決める意味合いが強く、勝率の矛盾を補うために適用されているんです。 まずはワイルドカードを得た2チームがまず一発勝負で戦う。このゲームをワイルドカードゲームと言います。この試合の勝者と各地区の1位がディビジョンシリーズと呼ばれる地区シリーズに出場。2チームごと5回戦制で3勝勝ち抜けで争われます。さらに地区シリーズを勝ち抜いた2チームがリーグ優勝決定シリーズ(リーグチャンピオンシップ)に進み、7戦4勝制のすえ、リーグ優勝が決定。最後に各リーグ優勝チームによりワールドシリーズが7戦4勝制で争われるという長丁場でアメリカ1位が決まります。 昨年はア・リーグ東地区の上原投手擁するレッドソックスがアメリカ1位でしたが、今年はどうなるでしょう。現在、各地区1位には日本人選手は所属しておらず、プレーオフに出場できそうといえば、ア・リーグの青木選手擁するロイヤルズと、岩隈投手擁するマリナーズがワイルドカード争いを演じています。 田中選手の活躍とともに、世界一厳しいプレーオフと言われているアメリカ一位決定戦も注目ですよ。 |
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