しんコロ ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。 | 西欧と日本では確かにペットに対する考え方がとても違いますね。 西欧の場合は「ペットは人間がコントロールする」という意識が高く、たとえば犬などはトレーニングに出してから飼う人も多いですね。散歩をしている犬が、飼い主をガンガンひっぱったり、他の犬に吠えて喧嘩になるようなことは日本ではよくある光景ですが、アメリカでそのような場面を見たことは一度もありません。犬がものすごくよく躾られているのです。 日本の場合はペットに対しても「自由にさせる」「自然にさせる」スタンスが強いので、躾がしっかりとできない面がある一方、「まだ命があるのなら自然に死ぬまで生かすべきではないか」という自然の流れにのっとった考えがあると思います。西欧は、「ペットは人間がコントロールし、先が無いと判断される場合は飼い主が責任を持って安楽死させ苦しませない」という考え方なのですね。 これは文化の違いで、どちらが良い悪いということではないと思っています。 僕は日本人であり、アメリカで科学的なトレーニングを受けてきた人間なので、判断の仕方は両方が混じっていると思います。 もしT2が病気になって獣医が「治りません、安楽死をすすめる」と言った場合は、それを鵜呑みにせずセカンドやサードオピニオンを聞き、その先に延命した場合にどれだけの苦痛が伴うのか、その苦痛を和らげる方法はあるのかを自分でも調べると思います。そういった判断材料に基いて、獣医の意見そのものではなくて僕の判断で、安楽死させるべきだと思ったらさせますし、その必要がないと判断したらさせません。 従って、「命ある限りは苦しかろうがなんだろうが生かす」という考え方ではないと思います。そもそも、自然界ではすでに死んでしまっているであろう状態を、医学のちからで延命しているのですから、飼い主として責任をもった判断をすると思います。 まあいずれにしても、そう簡単には安楽死という結論には至らないと思います。ボケたくらいで苦痛がないのなら生かしてあげるべきだし、ペットだってなんとかして生きたいと必ず思っているはずです。 |
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