もちろんこのまま上昇が続き、17,000円台に進んで欲しいところです。しかしそうは問屋が卸さないでしょう。
スローな動きが常態化していた東京市場が、9月に入り驚くほどのスピードで上昇しているのです。これは明らかに異例。そのためここはスピード調整が欲しいところで、実際目先浅い調整があってもおかしくない状況です。
私は先週18日、日経平均が16,000円を越えた時から高値警戒に入っていますが、19日も続伸したので、そろそろ22日あたり小反落があり得ると見ています。
しかし相場は勢いに乗ってしまうとどんどん上に行ってしまうこともあるため、もちろん22日の続伸もあり得ます。それはそれで好ましいことではあるのですが、新規投資については、いまは慎重な上にも慎重であることが求められる状況です。
トヨタ自動車など輸出関連株を中心にあれこれと上がっているため、急いで投資しなくては買い遅れてしまう。いまはこんな心理になりやすい状況となっているため、それらの銘柄を追いかけ買いしてしまうのです。
それが成功することもありますが、大抵はうまく行きません。自分が投資したとたんに動きがあやしくなるのが株式投資だからです。
そのため、今は理想的には、キャッシュポジションが上がっている。つまり現金比率が高くなっている。これが望ましく、そして調整が入ればそれを次第に投じていく。こんな投資のやり方が望ましいといえます。
なにしろここで取り上げた蛇の目ミシンのような銘柄がボンボン値を飛ばしているのです。蛇の目といえば、かつての仕手株であり、低位株です。通常は滅多に買われることがないのに、これまた先週取り上げたJUKIとともに現在人気株となって値を飛ばしているのです。
それだけ市場環境が良好。こういうことになりますが、一方でそれは反動安を招くことがあります。いまはこの点を警戒したいところです。
ただ市場全体が大きく崩れるようなことはまず考えられません。詳しくは後述するように、いまは過熱感がないからです。
多くの投資家は、今回の昨年来高値の更新を遠くから眺めている。こんな感じになっているのが実際で、まだ市場に参加していないのです。
この点、好ましく、目先調整があっても浅いものに終わるといえます。
なお先週末の米国市場はNYダウ13.75ドル高、NASAQ13.64ポイント安。両市場はまちまちの動きでした。それでもNYダウは実に5日続伸し、3日連続での過去最高値更新でした。スコットランドの英国からの独立が回避された、アリババの上場があった。これらが支援材料となったといえます。
どちらも大きな材料でしたが、アリババの上場で特に驚くようなことが。アリババの首位株主はソフトバンク。14年前に孫社長がアリババに20億円投資、それが先週末、いくらになったか。
8兆円です。
実に4000倍。
もう度外れていて、唖然とするばかりですね。 |
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