弘法大師がこの寺を訪れたのは大同二(807)年、唐から帰朝した翌年のこと。亡き母玉依御前の冥福を祈るためだったともいわれています。大師は、唐の青龍寺にならって伽藍を三年がかりで建立。本尊に大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めたといいます。 さて、周辺に田んぼが点在するのどかな風景を通り過ぎていくと、重厚な仁王門がぽっかりと現れてきます。仁王門をくぐると小さい石橋があり、その向こうに風格ある本堂が。石橋を渡ると、正面本堂の右に観音堂、左に護摩堂、手前左奥には大師堂が控えていました。ちなみに境内には樹齢1200年を超える弘法大師お手植えの「不老松」があったそうですが、松食い虫に浸食され、平成14年に伐採されたそう。高さは4m足らずだったようですが直径が17〜18mもあり、菅笠をふたつ伏せたような印象的な姿で県の自然記念物にも指定されていたとのこと。これは、ちょっと見てみたかったですね。少々残念。 さて、いつものように本堂・大師堂を参拝した後、寺を出発。次の札所は第七十三番出釈迦寺で、寺までの道のりは約300mです。寺を出て、南東方向に山道を登りはじめると、すぐに標高481mの我拝師山(がはいしさん。幼年の大師が断崖絶壁から身を投げ、命がけで仏に問うたという伝説が残る山)が間近に迫る出釈迦寺が見えてきました。あっという間に到着です。曼荼羅寺から出釈迦寺へは、時間にして1、2分、万歩計によると702歩の行程でした。 | | 同、本堂
同、大師堂
我拝師山、捨身ヶ岳
●今回の歩数と総歩数
七十二番札所・荼羅寺〜七十三番札所・出釈迦寺 歩数:702歩 一番札所・霊山寺から 総歩数:155万1895歩 | |
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