子どもの頃は、眠っている時にしょっちゅう自分の体から魂が抜けてしまって、この状態で母親の部屋に行くので、よく驚かせてしまっていました。ただ、いつからそうだったのかはわからないですね。 |
|
|
|
●これまでたくさんの霊的体験をなさってきていると思うのですが、一番恐ろしかったのはどのようなものですか? |
|
正直みんな怖いですよ。基本的にものすごく怖がりなんです。 そんな中でも印象に残っているのは、あるDVDの撮影で、花魁淵に行った時のことですね。あそこは怖かった。非常に。花魁の幽霊が出るとか、そんな次元ではなかったです。多すぎて…。 |
|
|
|
●では、牛抱さんが、恐ろしくて絶対に行きたくない場所はありますか? |
|
ふふふ。こんなこと言うと、「矛盾している!」と言われてしまうかもしれませんが、実は、お化け屋敷です。先ほども言いましたが、基本的に怖がりです。 "怖い"とわかっていて、わざわざ怖い場所に行くなんて、私には絶対に無理です。因みに、ホラー映画も一人では観られませんし、人の怪談も全く聞けません(笑)。 |
|
|
|
●とある漫画家さんから、「ホラーを書き始めたら仕事場で不思議なことばかりが起こるようになった」と聞いたことがあるのですが、そのようなことはよくあることなのでしょうか。 |
|
ありますね。その漫画家さんの場合は、ホラーを書き始めてから怪異が起こるようになったのではなく、もともといるものに気がついてしまったんでしょうね。 私の場合、怪談師を始めて、感覚が研ぎ澄まされて、より多くの体験をするようになりました。ただ、オン・オフの切り替えが自然とできているので、日常生活でずっと見えっぱなし…とかはありません。ただ、自己主張の強い霊の場合はぼんやりしていても容赦なく突然現れたりするので、その点は未だに慣れませんが…。 |
|
|
|
●たとえば、霊が集まりやすい場所などはあるのでしょうか。 |
|
もちろん集まりやすい場所はありますが、正直、どこにでもいますよ。"場所"の場合もありますし、"物"にくっついている場合もあります。 あと、通り道もありますから、すっ…と壁から壁に入っていったりする時もありますね。ちょうど、私の住んでいるアパートがそうだったりします。もう慣れましたけどね。 |
|
|
|
●もしも私たちが霊的とも思える不可思議な体験をしてしまったら、その現場ではどのようなリアクションを取ればいいのでしょうか。 |
|
一番は"知らんぷり"です。私がよく使う手です。 (かわいそう…。)とか、(怖い。)なんて思ったところで、ふつうの人にはどうすることもできません。何もできないのに、何かしようなんて思ったら、彼等はその心の隙間にスル〜リと入って来てしまうことが多いです。 無心で"知らんぷり"これが一番です。 |
|
|
|
●では最後に、どんな方にメルマガを読んでほしいですか? |
|
怪談好きの方はもちろんですが、怪談に全く興味のない方にこそ読んでいただきたいです。私の場合、『怪談』という世界を全く知らずにこの道に入り、語りも自己流でやっています。 『怪談』とはこうだ、というものがわかっていませんし、とにかく実際に起こった怖い体験や、不思議な話を語り継いでいくことだけに集中して今に至ります。いわば、怪談を知らない方にとって、私は"怪談入門コース"的な存在になれるのではないかと思うんです。 ある時はおばあちゃんから聞いた話、またある時は自分が体験した怪談。またまたある時は、古典怪談…。 難しく構えずに、昔話を読むような感覚でかリラックスした状態で、読んでいただきたいです。その解放した状態が、一番良いんです。解放した状態でこそ体験できる不思議なものがあるんです。 怪談初心者さんも、怪談マニアさんも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。 |
|
|
|
いかがでしたか? 次回もお楽しみに! |
|
0 件のコメント:
コメントを投稿