さて、仁王門をくぐり、境内へ。札所へ続く長い石段を登ります。この急勾配な石段は、262段+108段。真夏の遍路にとってはかなりの難所といっていいでしょう。一歩一歩ゆっくりと登っていきます。静寂につつまれた参道の脇には、死者の霊魂を祀るためか石仏や五輪塔が数多く置かれ、樹木の陰には古い墓が並んでいました。 262段の石段を登りきると銅製の像が建っており、そこからさらに108段登ってようやく岩窟に埋もれた大師堂に到着(大師堂の奥には、少年時代の弘法大師が修行した獅子の岩屋があります)。本堂へはここからさらに170段登らなければなりません。最高地点の本堂まで行くのはけっこう疲れますが、ここからの見晴らしは格別ですよ。ちなみに本堂下の岩盤には、鎌倉時代に浮き彫りされた磨崖仏がありました。古くからの信仰地の証である磨崖仏は、四国ではそれほど例がないとのこと。これは必見ですね。 いつものように本堂・大師堂を参拝した後、寺を出発。次の札所は第七十二番曼荼羅寺で、寺までの道のりは約3.5kmです。まず、山を下り、曼荼羅寺への大きな道標がある分岐で左折。そこから裾野の竹林を回りこみます。林の中の遍路道はとても風情がありました。落ち葉と土を踏みしめながら歩くのは、とても気持ちがいいものです。その後、1.2kmほど東へ進むと、アスファルトの林道にぶつかりました。 | | 同、本堂
同、磨崖仏
同、石壁に貼られた硬貨
●今回の歩数と総歩数
七十一番札所・弥谷寺〜 七十二番札所・曼荼羅寺
歩数:4918歩
一番札所・霊山寺から
総歩数:155万1193歩 | |
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