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●どんな風にプロファイリングするんですか? |
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例えば、ある大手販売業の場合なんですが、ホントは赤字なんだけど、得損出した形にするというようなことは、毎回やるんですよね。売上が足りないと、フランチャイズの権利を売ったり、それと同時にキャンペーンをやって、キャンペーンがうまくいったから売上が伸びたっていうことにして、フランチャイズのライセンスを売ったということはかぶせちゃうんです。 でもそれは、企業努力でもあり、お客さん側にすれば嬉しいことでもあるけれど、その辺を数字を追って、ちょこっと解明しちゃうとか……。 「西野さん、どこから情報を仕入れてるんですか?」ってみんなに言われるんですけど、情報を良く見ていると、何となく動きのあるような情報の出方をするんですよ。
あとは企業を見ていて、大株主がオーナーであるかどうかっていうのが一番大きいですね。分析の仕方が変わってきちゃうんです。大手企業は、現在殆どが、オーナー企業ではなくなってきているので、最悪、社長交代というところまで事態が進展してしまうケースが多いので、比較的予想しやすいんですね。 |
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●同じデータを見ても西野さんならではの企業プロファイリングだと思うんですが? |
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この情報とこの情報とこの情報で何かができるっていうのが、料理と同じで、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、牛肉があったら、何となくみんなそれがカレーの材料、カレーが作れるってわかりますよね。でも、カレーっていうものを知らないと、その材料から何の料理ができるかが想像できないんだと思うんですよ。だから、ボクは情報はあるのだけど、見方がわからない場合、見方を教えてあげれば、本筋がわかるようになるだろうって思ったんだけど、「今回はちょっと違うのが入ってるから、違う料理になりますよ」っていうところの最後の分岐のところは、なかなか気がつきにくいみたいですね。
同じ情報で、同じ新聞を読んでるんですけど、そこから何を感じるかとか、その情報には何が付加されているのかをどう感じるかは、多分、その人の必要性とか価値観とかあるわけですので、みんなそれぞれ違うんだろうなぁって、感じます。 |
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●今後、読者に伝えていきたいことは何ですか? |
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ボクが企業をどうプロファイリングしてるかってことを読んでもらうことによって、「へぇ〜」みたいなところがあるんだろうなぁと思うんですよ。世の中の情報を否定するんじゃなくて、ちょっと引いてみると違うことも見えるだろうなってことを知ってもらうことで、見る側とその情報を扱う側のリテラシーが上がれば、配信する方のレベルもさらに上がっていくだろうなと思うんですね。 読者の方に、もっとこういうことが知りたいということを言っていただけると、こっちはもっともっとより深いことを書こうっていう風になっていくので、そういうところを配信できればいいかなと思ってます。ちょっと分析してほしい会社があったら募集しますので、ぜひお知らせください。 |
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いかがでしたか? 次回もお楽しみに! |
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