NEWSを疑え! | | セキュリティ・アイ 【汚染水報道が福島第一のリスク管理を妨げている】 | | 9月15日から16日にかけて、東京電力福島第一原発の汚染水タンク群を囲む堰《せき》の水位が台風18号の大雨で上昇したため、8月に高濃度汚染水が漏れたタンク群の周りの堰からは、排出基準を上回る放射性物質を含む水があふれ出す事態となった。他のタンク群では、堰に雨水がたまったままだと新たな漏出を発見できなくなるため、基準値未満の水については放出が行なわれた。
この2種類の水の流出・放出に関する報道が浮き彫りにしているのは、東京電力が国民の信頼を失ったことが原因で、汚染水全体のリスクを最適に管理することができず、放射能の値が大きく異なる様々な種類の水を34万トン以上(タンク約1000個)も貯め込んでいるという「丸呑み」の構図である。 例えば、時事通信が16日19時に配信した記事「セシウム濃度測らず排水=7タンクエリアの滞留水」などは、ベータ線(防護衣で外部被ばくを防ぐことができる電子線)の放射が基準値未満である水を、東京電力が放出したことを問題視している。記事は、ガンマ線(一般的な防護衣を透過する電磁波)を放射するセシウムの濃度を東京電力が測らなかったことについて「汚染水への懸念が高まる中、さらなる批判を招く可能性もある」としている。 時事通信が17日12時59分に配信した記事の見出し「高放射能、以前から流出か=大雨で放出1100トン−福島第1」も、放出したほうの水も放射能が高いかのような印象を与えている─ | | お試し読みはこちら>> | | |
0 件のコメント:
コメントを投稿