山崎和邦の投機の流儀 | | シリア問題 【「90日限定戦争」なんてものは不可能】 | | この問題でオバマの頭にめっきり白髪が激増してゴマ塩になってしまった。昨年の選挙の際は真っ黒だったのに。筆者みたいに元々なければ変化のしようもないが、彼はテレビで目立つようになった。慌てて五分刈を短めにしたが、心労とストレスは如何ばかりであろうかと思わせる。 シリアに対する米の空爆が始まってしまえば市場は落ち着く、等と本稿では無責任にヒトゴトのように述べたが、91年の湾岸戦争も03年のイラクも実際にはそうだった。だが、あの時は市場は落ち着いたが、現地では大きな犠牲を出し、その後も後遺症を深くした。 米の国務長官とロシア外相は来年までにシリアの化学兵器をすべて廃棄させる枠組みで合意した。それが進まない場合は武力行使も含めて国連安保理で決めるとした。プーチンの理がオバマのゴリ押しを抑えた格好になった。NY株価はこれを予見してFOMC寸前なのに大幅高を演じた。オバマは男を下げた。 だいたい、米国が主張する「90日限定戦争」なんてものは不可能だろう。災害は発生時が最大で時間の経過と共に沈静化するものだが、戦争は災害と反対で、時の経過と共に拡大されてゆくものだ。米国が手を出した戦争は全てが長引いた。歴史に学べと言いたい。 「限定戦争」の裏に在るものは当然、アサドを殺害することだ。オバマが狙っているものはアサドの殺害である。 アサド側もそれを読んでいよう。オサマビンラディンはパキスタンに隠れていたし、フセインは地下に隠れていたし、カダフィは砂漠にテントを張って寝ていたりした。砂漠の民の出身だからと恰好つけたが暗殺を避けるためだ。護衛も付けずに一人で砂漠のテントに居たのは勇気だと格好付けたが、見つからないためだ 今度の場合はプーチンが"男を上げて"オバマが"男を下げた"─ | | お試し読みはこちら>> | | |
0 件のコメント:
コメントを投稿