NEWSを疑え! | | 五輪開催地になったということは… 【頭をよぎった2002年3月26日】 | | 2020年のオリンピック開催が東京に決まりました。 うきうきした気分になったのはよいとして、2002年3月26日の光景が頭をよぎりました。これはビョーキです。職業病。 ワールドカップ日韓共催を前に、日本政府のテロ対策、特に2001年9月11日の同時多発テロから半年ということもあり、経空テロ、つまり空からの攻撃やテロの対策をチェックするよう、首相官邸から依頼されたのです。 警察庁の重大テロ対策官、防衛庁(当時)、国土交通省の担当官が招集され、現在の内閣府の一室で具体的な対策を話し合いました。 ハイジャックされた旅客機を使って自爆テロが行われる場合、「最大多数の最大幸福」という鉄則を貫き、乗客の命を犠牲にしても、さらに大きな人的被害を避けるために、政府は撃墜命令を出せるのかということが、最も重いテーマでした。 もちろん、経空テロ対策は課題だらけでした。公表しても構わない個別の問題は別の機会に取り上げたいと思いますが、2020年の東京オリンピックの参考になるのは「テロの標的となる条件」ということです。 ワールドカップの時は、韓国がテロ対策のレベルをどんどん向上させていました。ハイジャックされた旅客機を撃墜してもよいという大統領命令が出されているといったウワサも、まことしやかにささやかれていました。特殊部隊を繰り出した展示訓練も頻繁に行われ、テロに対する抑止効果を引き出そうとしていました。あんな精強な対テロ特殊部隊がいるのなら、攻撃しても目的を達成できないだろう、と思わせるところに狙いがあるわけです。 当然、テロリストの目が共催国の日本に向けられるのは避けられません。韓国に比べてテロ対策のレベルが低いと見られれば、矛先はこちらに向いてきます─ | | お試し読みはこちら>> | | |
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