21日より開催されるパンパシフィック水泳選手権。8月の終わりに高校野球と同様に心を熱くさせてくれる大会が開幕します。 ところで、パンパシフィックとは「環太平洋」という意味で、同大会は環太平洋地域を中心に、4年に一度開催される水泳選手権。今大会は、アメリカ、日本、中国、オーストラリアというロンドン五輪の競泳のメダル総数上位4ヵ国が出場することもあり、ハイレベルな争いが期待できます。 今大会の注目はなんといっても萩野公介選手でしょう。昨年4月に行われた日本選手権において、前人未到の5冠(400m個人メドレー、200m自由形、100m背泳ぎ、400m自由形、200m個人メドレー)を達成。さらにバルセロナで開催された世界水泳でも400m自由形と、200m個人メドレーで銀メダルを獲得した日本のエース。中でも400m自由形は日本人ではメダルは取れないと言われ続けていた種目なだけに、このメダル獲得は歴史的快挙なのです。 荻野選手の強さの秘訣は、好物のいちご味のジェラート……ではなく、手の先から足の先までが一直線になっているため、水の抵抗を受けず無駄なエネルギーを使わないところ。この"一直線泳ぎ"が平泳ぎ以外のどの泳法でもできるのが最大の強みなんだとか。 200m自由形、400m個人メドレー、4×200mフリーリレー、400m自由形、200m背泳ぎ、200m個人メドレーと6種目に出場予定なので、今大会では最大6冠を期待しましょう。 そして荻野選手同様に見逃せないのが100m、200m背泳ぎ、4×100mメドレーリレーに出場予定の水泳界きってのイケメン・入江陵介選手。甘いもの好きでピアノが得意、加えて生け花もたしなみ、ついた愛称は「背泳ぎ王子」。"王子"という愛称がこれほど似合うスポーツ選手は他にいないでしょう。 背泳ぎを専門とし、期待されながらも世界の舞台で金メダル未獲得の同選手は、昨年の世界水泳で100m、200m背泳ぎでともにまさかの4位。レース後には「今は何も考えられない」と引退を示唆しました。さらに9月には椎間板ヘルニアにもなり、本気で競技から身を引くことを考えたそうです。 しかし今年4月の競泳日本選手権で見事に復活!100m背泳ぎで萩野選手を下し1位に輝きました。今大会も「昨年とは比較できないくらい良い状態に仕上がっている」とコメントしていますし、金メダルを大いに期待できますよ。 他にも、400m個人メドレーで2013年世界水泳金メダリストの瀬戸大也選手や、女子200m個人メドレー、100m、200m平泳ぎの3冠を狙う渡部香生子選手のレースも見逃せません。 五輪の中間年に開催されるだけに、次回のリオデジャネイロオリンピックへ向けて世界とのレベルの物差しになるとても大きな大会。各選手の活躍に期待しましょう! |
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