高城 剛 コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。 ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。 | ロンドンに高層ビルがほとんどないのは、エリザベス女王陛下がバッキングハム宮殿からハムステッドの丘が見えなくてはならない、という古くからの慣習に従っていることが第一にあります。ですので、カナリーウォーフには摩天楼が立ち並びますが、街の中心地にはほとんど高層ビルがありません。 また、日本では近年「超高層ビル症候群」と呼ばれる、窓が開かない閉塞感や、揺れ、気圧の微妙な変化などを問題視する傾向にあり、これは個体差にもよりますが、身体に少なからずとも影響はあると僕は考えています。 しかし、コンクリ経済の日本では、この問題を「触れてはいけない」ことのひとつにしてます。 そのコンクリ経済「特区構想」を企てている都庁は、高層階は消防車の梯子が届かない事から、知事室は7階にあります。火災以外にも、日本は地震大国だからでして、高層階に本当に大事な部屋は設置しません(テンポラリーな「オリンピック招致委員会」は、最上階でした)。 モチロン、都庁の災害対策室やコンピューター室も7階です。停電するとエレベーターは言うに及ばず、水道の揚水施設も止まりますから。 |
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