ニューヨーク発! 栄養&食の最新情報〜健康への近道 『Eat Better, Live Well』 | | ビタミンDと糖尿病予防 【世界レベルで語られるビタミンD不足】 | | ビタミンDと言えば、きのこ類、鮭、かつお、いわしなどの魚介類に多く含まれ、直接日光に当たることでも、紫外線の作用でビタミンDの自然合成も行われます。 ビタミンD不足は今や世界レベルで語られており、アメリカでは小児科医が乳児にもDサプリメントをあげるよう勧めているほどです。ビタミンDはホルモン生成やカルシウム吸収にも深く関わっていて、ビタミンDの不足が続くと、疲労や肩こり、腰痛やうつ症状などを始め、骨の発達にも異常を来たし、くる病になります。 また、その他のビタミンDとヘルスの関係については、過去のメルマガでもご紹介いたしました。例えば、昨年11月13日発行号の「ビタミンD欠乏と貧血の関係」や、今年の3月5日発行号の「ビタミンDと自閉症の関係」などをご覧ください。 今回、またビタミンDと他のヘルスの関係が明らかになりました。 2型糖尿病はビタミンD欠乏の人たちに多く起こると言われていますが、それと関連して、ビタミンDが脳内で血糖と体重コントロールを行ってくれていることが研究で確認されたと、シカゴの学会で発表されたのです。 今回のこの米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)による動物実験では、全てのラットには4時間にわたり何も食べ物を与えず、その後12匹のラットにのみビタミンD溶液を投与し運動させました。そしてその他の14匹のラットは、ビタミンDなしで同じように運動してもらいました。 運動を始めてから1時間後、全てのラットにブドウ糖負荷試験を行って血糖レベルを調べたところ、ビタミンDを投与されたラットのグループのみに著しい耐糖性(血糖値上昇に対応する能力)が見られ、脳内のビタミンDに肝臓で作られたブドウ糖を減少させる作用があることがわかりました。 まだまだこれからも多くのリサーチが続く、ビタミンDと健康の関連性。 前回のスキンケア特集でもお伝えしたように、紫外線からお肌を守ることも大切ですが、全く日に当たらなかったり、日焼け止めをべったり塗り過ぎるのも、ビタミンDが合成できずに、いろいろな問題を引き起こしてしまいます。気をつけましょう。 | | お試し読みはこちら>> | | |
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