いよいよ夏の高校野球は各地で代表校が出揃いました。今年は優勝候補や注目選手を擁する高校が軒並み敗退してしまい、「甲子園は盛り上がらないのでは」という声も聞こえてきますが、そんなことは全くありません。甲子園に出場する全チーム、全選手がこの夏の主役候補。一試合たりとも見逃せませんよ。 今回は注目の出場校を紹介。春夏連覇を狙うチームや、大物スラッガーを擁するあのチーム、4度目の甲子園出場ピッチャーなど、この夏を熱くさせてくれるチーム、選手が揃っています。 まず大本命は京都大会6試合を47得点、チーム防御率1.15の圧倒的強さで勝ち抜いた龍谷大平安(京都)。選抜でも優勝した同校は、春夏連覇を狙える唯一のチームです。高橋奎二投手や元氏玲仁投手を中心に4人の投手での継投は安定感抜群で、甲子園でも継投がメインとなるでしょう。打撃は三振が少なくチーム打撃に徹底している姿が目立ち、1点1点を確実に取りに行きます。このように調子に左右されることが少ない安定したチームは他にはないので、トーナメントを勝ち抜く確率は高いでしょう。 そして対抗として挙げられるのが、智辯学園(奈良)と明徳義塾(高知)。智辯学園は今年の高校野球No.1スラッガーの岡本和真内野手を擁す打撃がウリなチーム。奈良大会で2本の本塁打を放ち高校通算73本塁打とした岡本内野手の豪快打撃は必見ですよ。そして明徳義塾ではエースで4番の大黒柱、岸潤一郎投手に注目。選手層の厚い同校において1年夏から主力で活躍し、1年夏、2年夏、3年春、そして夏と4度目の甲子園ということもあり、甲子園での登板に一番慣れているという点も有利に進むのではないでしょうか。 大穴としては、大分高校(大分)と盛岡大附(岩手)。この2チームは150kmの速球を記録した投手を擁しています。大分高校のMAX152kmの佐野皓大投手は、高校生の速球派にしては珍しい制球のいい投手。トーナメントを勝ち抜く上で制球力は投手にとって重要な要素なため、佐野投手の調子次第では面白い存在となります。盛岡大附のMAX150kmを記録している松本裕樹投手は、東北No.1と称され、打っても高校通算54本塁打とまたしても出てきた東北の二刀流。松本投手は制球に少し難があり1試合あたりの球数が多いのが気になるので、夏を勝ち切るには難しいでしょうが、彼が省エネで要所を締めるようなピッチングができるようになれば一気に本命に変わるため、そのあたりを注目して観ると面白いですよ。 この他にも、地方大会をサヨナラ勝ちで制したチームが多く、中でも星稜(石川)が0対8のビハインドで迎えた九回に逆転サヨナラ勝ちしたゲームは米全国紙「USA TODAY」(電子版)でも報じられたほど。他にも市立和歌山(和歌山)、日本文理(新潟)、聖光学院(福島)、日大鶴ケ丘(西東京)がサヨナラ勝ちで甲子園出場を決めています。星稜を合わせたこの5チームは気分上々で甲子園に乗り込むので、躍進が期待できるかもしれませんね。 |
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