現在、私はイスラエル軍の侵攻を受けているパレスチナ・ガザ地区に来ております。現在はガザ市中心部のとあるビルに滞在していますが、イスラエル軍の無人攻撃機のプロペラ音が不気味に響きわたり、深夜0時を過ぎたあたりから、大きな空爆の音がガザ市内にも響きわたるようになりました。今、この文章を書いているそばから、何度も爆撃音が轟いています。
現地時間で昨日の午後2時から、今日の午後2時まで、イスラエル軍とガザを実効支配するイスラム政党/武装勢力のハマスは24時間停戦することで、合意した…はずでした。 しかし、停戦中の間も、イスラエル軍は封鎖されたガザに物資を運び込むトンネルを捜索・破壊活動を続け、ハマス側もロケット弾をイスラエル側に撃ちこむ、という応酬が続いています。 今回、最も激しい攻撃を受けた、シジャイヤ地区を取材している最中も砲撃の音が聞こえました。イスラエル、ハマス双方が停戦違反を主張し、なかなか本当の停戦にまでは至りません。 結局、国際人道法違反の「集団的懲罰」にあたるガザ封鎖をどうするか、ということが、ミソだと思います。ハマスが停戦しないのも、窮鼠猫を噛むというか、この間のガザ封鎖強化で、ガザ経済や人々の生活は破壊されており、このまま停戦しても何の希望もないから、だと言えます。負傷して、エジプトに搬送されたあるガザの女性も、私のインタビューに対し、「停戦を拒絶するハマスを支持する」と話していました。今回の時のような大規模攻撃だけではなく、日常的に小規模な攻撃はあり、人々は殺されているというのです。停戦しようがしまいが、殺されるならば、イスラエルに攻撃を繰り返すことで、停戦の条件を少しでも良くしようという、考えがハマス側にあるのでしょう。ただ、イスラエルは一回でもやられると10倍返し、100倍返しにしてきますから、ガザの一般市民の被害が拡大していくのが、心配です。 爆撃音がさらに激しくなってきました。そんな中、救急車のサイレンの音も聞こえてきます。こんな中、本当に命がけです。実際、シジャイヤ地区では今日だけで2台、破壊された救急車を見ましたた。現地救急隊員の人々には頭が下がります。 今日のメルマガはちょっと短めですが、また後日、発行したいと思います。 |
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