2014年7月4日金曜日

「やぶ医師のひとりごと」 痔(じ)、セルフチェック

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 ◆  やぶ医師のひとりごと    第 435号  ◆
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   2014年7月4日発行 購読者数 8411名
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 HP:「病気の症状と予防」
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  <本日のテーマ> 痔(じ)、セルフチェック
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皆さん、こんにちは。

今回から購読して頂いた方、はじめまして。

循環器内科医のDr. Iです。



 ★ビジネスに興味のある人は!
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公認会計士の望月実さんが、また本を出版されましたよ。

ビジネス関係の本って、なんか難しい話ばかりで

本を開いた瞬間に読む気が失せるのも多いんですけど。

望月さんの本は、全然違うんですよー。



専門用語ばっかりでなく、わかりやすく、

そして身近にある会社を使って具体的に書いてありますよ。



目次をちらっと見てみると。



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その他、ソフトバンクやイオン、ウォルマート等

誰でも知っている会社の事がわかりやすく書いていますよ。



2013年4月に『ビジネスモデル分析術』が出たんですけど、

大好評だったので、1年しか経っていないのに、

もう第二弾が出る事になったようですよ。

興味ある人は、是非どうぞ!



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今週も「痔(じ)」について。

まずは、先週までの復習。



 ●痔(じ)とは

  ○肛門周辺の静脈が圧迫されて血液がうっ滞し、

   お尻の辺りにできる病気。

  ○中年男性に多いイメージだが、男女差はなく、

   若い人にもできる事もある。



 ●痔(じ)の種類

  ○痔核(いぼ痔)

   ■3種類の痔の中で最も多いのが痔核。

   ■肛門の内側にイボができると内痔核(ないじかく)、

    肛門の外側にできるのは外痔核(がいじかく)。

   ■内痔核は痛みはないが出血する。

   ■外痔核は痛みは強いが出血は少ない。


  ○裂肛(切れ痔)

   ■肛門の皮膚が切れたり裂けてしまった状態の事。

   ■便秘が原因でなりやすく、女性に多い。

   ■排便時に激しい痛みがあり、出血もある。


  ○痔瘻(じろう)

   ■直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる痔。

   ■感染を起こしているので、熱が出て、痛みもある。

   ■市販薬では治らないので、病院で治療する必要がある。



 ●痔(じ)の原因

  ○便秘、下痢

  ○排便時間が長い

  ○ストレス、暴飲暴食

  ○アルコール・刺激物の摂り過ぎ

  ○食物繊維不足

  ○座りっぱなし・立ちっぱなしの生活

  ○体の冷え、○妊娠、出産、など



 ●痔(じ)の治療

  ○生活習慣の改善

  ○薬物療法

   ▲外用薬

   ▲内服薬

   ▲手術



 ●痔(じ)の予防

  ○正しい排便習慣

   ▲排便は3〜5分かけて

   ▲排便を我慢しすぎない

   ▲便意が起こってからトイレに行く

   ▲排便後にはしっかりと洗浄し、常に肛門を清潔に保つ



  ○食生活の管理

   ▲朝食をきちんととる

   ▲水分を十分にとる

   ▲食物繊維を多く含んだ野菜や海草類を多くとる

   ▲乳酸菌・ビフィズス菌などを多くとる

   ▲刺激物は控えめに

   ▲飲酒はほどほどに



  ○ライフスタイルを整える

   ▲冷えに注意
 
   ▲お風呂は湯船にゆっくりつかる

   ▲同じ姿勢を続けない

   ▲適度な運動

   ▲ストレスや疲労をためない



痔というのは、肛門周辺の静脈が圧迫されて

血液がうっ滞し、お尻の辺りにできる病気の事です。



痔には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)

の3つの種類があります。



痔の一番の原因は便秘で、便が硬いと大便の時にいきんで

肛門に負担がかかるし、便が硬いと切れてしまいます。

また、下痢便になると勢いよく便が出てしまうから、

下痢も痔の原因になるんですよ。



その他、暴飲暴食やアルコール、刺激物の摂り過ぎ、

ストレスも痔の原因になります。



痔の治療で最も重要なのは生活習慣の改善です。

その他、塗り薬や座薬、飲み薬による治療

そして、外科手術による治療もあります。



痔を予防するにも生活習慣の改善が最も大事です。

正しい排便習慣をして、お尻を清潔にする。

食物繊維や乳製品を摂って、アルコールや刺激物を控える。

立ちっぱなしや座りっぱなしもなるべく控えて、

冷えに注意する、って話でしたね。



  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆    



それでは、本日も痔について。

今日は、「痔、セルフチェック」です



 ●痔(じ)、セルフチェック

痔の発症には普段の生活習慣が大きく関わっています。

あなたに該当する生活習慣をチェックすることで、

あなたのおしり負担度とその生活習慣が

なぜ悪いのかを知ることができますよ。



このサイトに行って自分でチェックすると

詳しく判定してもらえます。



 参照:「痔の総合サイト、じなび」
  http://www.jinavi.com/lifestyle/check.html



とりあえず、ここではその項目を紹介しますね。



 ○お尻の負担度チェック

  ▲朝食は食べない派だ

  ▲野菜をあまりとらない

  ▲ダイエットをしている

  ▲食事の時間が不規則だ

  ▲お酒をたくさん飲む

  ▲辛いものをよく食べる

  ▲ストレスがたまりやすい

  ▲生活が不規則だ

  ▲便秘がちである

  ▲よく下痢になる

  ▲便意をがまんしがちだ

  ▲トイレでは長居するほうだ

  ▲お風呂はシャワー派だ

  ▲同じ姿勢でいることが多い

  ▲最近、運動不足だ



これらの項目で、当てはまるのが多い人は、

痔になりやすい、って事ですよ。



この次のやつは、自分は痔かもしれないなー。

と自覚している人のためのチェックリストです。

痔のタイプがわかりますよ。



  ○痔のタイプ、チェックリスト

   (1)便が硬く、排便の際痛みを感じる。

    排便後、しばらくすると痛みが無くなる。

   (2)拭き取る時に血が紙に付いている。

   (3)排便時の痛みが激しく、便意を感じても

    痛みが怖くて我慢することがある。

   (4)排便後も痛みが続く。

   (5)排便時にある程度の出血がある。

    (ぽたぽたと数滴たれる。)

   (6)便と一緒にイボのようなものが出る。

    排便が終わるとイボは自然に引っ込むが、出血を伴うことが多い。

   (7)排便後にもイボが出たままになっているため、

    軽い残便感を感じる。

    指でイボを押し込むといぼは引っ込む。

   (8)常に大き目のイボが出たままの状態になっている。

    指で押し込んでも戻らず、出てきてしまう。

   (9)肛門周辺に痛みがあり、腫れたり熱をもっていることがある。

   (10)腫れがひどく、膿のようなものが出ることがある。

    ずきずきとした痛みを突然感じる。

   (11)肛門周辺にしこりのような塊を感じる。

   (12)痛みがひどく、生活に支障が出る。

    下着に膿が付着していることが多い。

   (13)むずむずとたまらないかゆみを感じることがある。

   (14)突然の出血、痛みがある。



 「痔のタイプ」

  ■切れ痔

1〜4 は裂肛に見られるサイン。

1だけなら粘膜が切れる前の状態である事も多く、

症状が進むにつれ2〜4に当てはまるようになります。

こういった症状が長期間続くと慢性化して、

治療にも時間がかかるようになります。



  ■イボ痔(内核痔)

5〜8 は、通称「イボぢ」のサインです。

指などで直接触れてみなくても、イボが出ているのは

なんとなく感じ取ることが出来ます。

初期の状態では、出血があることが多いのですが

症状が進むと出血は少なくなったり、

出血しなくなる事もあります。



  ■痔ろう(あな痔)

痛みや腫れがひどいこれらの症状に当てはまる

9〜12に心当たりがある場合、

できるだけ早く肛門科を受診することが大切です。

細菌によって症状がひどくなるので、

時間が経過してしまうと治療は難しくなり、

日常生活も困難になります。



  ■疾患につながるサイン

腸の内部は痛みを感じないため、肛門周辺に現れる

様々なサインは痔疾以外病気を見つけるための

大切な手がかりになります。



体調の変化によって蒸れてかゆみを

感じる場合もありますが、侮ってはいけません。



特に痔の自覚がない人でも、13、14のような

サインがあった場合、脱腸や細菌による症状のある疾患の

初期症状である可能性が考えられます。



 参照:「痔プラス、イボ痔・切れ痔・痔ろうサイト」
  http://plus-ji.net/a05jikana.html



というわけで、本日は「痔(じ)、セルフチェック」でした。

いつものように、下にまとめを書いておきますね。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【今日のまとめ】     

 ●痔(じ)、セルフチェック

  本文を読んでね!



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【編集後記】

基本的には、先週までに書いた通りです。

食生活や排便習慣が悪い人は痔になり易いよ、

って話と、痔の種類についてですから。



「痔ろう」は細菌感染なので、治療しないと治りませんから、

怪しい人は病院(診療所)に行ってね!



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今まで、こんなの見た事なかったんですが。

やっぱり、温暖化の影響なんでしょうか。








































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