| | 表面利回りとネット利回り | ──日本AMサービス 代表 堂下 葉(どうした よう) | | | 堂下 葉(どうした よう) 不動産賃貸、不動産売買、プロパティマネジメント、アセットマネジメント業務を経て日本AMサービス創業。不動産ファンドで培った約2,000億円規模の収益不動産の投資業務に基づいた「不動産価値の最大化」をコンセプトとした個人投資家向け不動産投資のトータル的なサポートを行うアセットマネジメント業務を提供。 | | 今ではサラリーマンの方にも一般的になった不動産投資。節税対策、相続税対策、年金など、様々な目的で投資が行われています。巷では「簡単にできる」「手元資金0円でできる」「年収○万円でできる」という広告が多く見受けられます。
最近ではアベノミクスによる金融、財政の異次元緩和により金融機関の潤沢な資金が個人の不動産投資を後押ししています。しかしながら「不動産投資に失敗した」「当初の予定通りに運用できない」という話が後を絶たなないのも事実です。これは「買えるから買う」「オリンピックで価格が上がる」という甘い言葉に後押しされ、リスクを冷静に判断できず不動産投資を始められてしまう方が非常に多いからに他なりません。こうした方々には共通点があります。「割高な金利水準を考えていない」「想定されていない費用がある」「不動産投資ポリシーを持たない」等です。不動産投資は「成功」すると非常に旨みのある投資である反面、「失敗」すると一生を棒に振ってしまう程リスクのある投資です。この魅力とリスクに対しどう付き合うかが重要となります。
不動産投資の利回りと聞くと難しいと思ってしまう方も多いと思います。これは『対象となる物件』の購入価格(費用)に対し、どの位お金が入るか(収入)の割合のこと。
では、利回りを考える上で重要な、不動産投資にどんな収入と費用があるか考えてみましょう。
◇収入の一般的な例 ・賃料 ・共益費、管理費 ・駐車場代 ・バイク置場代 ・礼金 ・更新料 ・自動販売機の収入
◇費用の一般的な例 ・BMフィー(日常清掃、定期清掃、法定点検等) ・PMフィー(入居者管理費) ・水道光熱費(共用部の電灯、水道料) ・修繕費 ・原状回復費(退去したお部屋の修繕) ・広告費(入居者募集) ・消耗品費(電球等) ・建物保険料 ・減価償却費 ・固都税 ・支払利息
表面利回りは収入が物件の価格の●%を占めるか、 正味の利回り(ネット利回り)は収入から費用を引いた額が物件の価格の●%になるかです。
利回りが高ければ高いほど、手残りが多いということはお分かりだと思いますが、表面利回りが一見高い物件でも実際には費用が多くかかり、ネット利回りをみると大幅に低くなり、手残りが少ない物件も多くあります。特に不動産投資の場合は該当する物件の築年数が古ければ古いほど費用がかかるということが想像しやすいと思います。
不動産投資は購入後の利回りを想定することが投資を「成功」させるポイントになります。 エージェントを探しは資料請求から! お持ちの不動産の価格査定はコチラ
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