日経新聞が7月10日に飛ばしたスクープ「拉致被害者、複数 生存者リストは約30人」が話題を呼んでいる。 「北朝鮮が日本側に提示した北朝鮮国内に生存しているとみられる日本人の生存者リストに、政府が認定している複数の拉致被害者が含まれていることが9日、明らかになった。北朝鮮側は同リストを今年初めに作成したと説明。今後の拉致被害者らの再調査は同リスト以外の人物も対象になる見通しだ。政府はリストに掲載されている約30人の安否の詳しい説明などを北朝鮮側に強く求めていく方針だ。(7月10日日経新聞)」 TPP交渉の際に読売新聞が交渉内容のスクープを行い、官邸から厳重抗議が来たのと同様に、今回も菅官房長官が記者会見で「誤報」と全面否定。政府は日経新聞幹部を外務省に呼びつけ、抗議書を手渡した。 日経新聞記者に話を聞くと、政府の中枢にいる人間に記者が相当食い込んでいるらしい。但し、日経内部でももしこれが誤報だったら首がいくつか飛ぶだろうと噂されているようである。 私の予想は「確定情報」を掴んだのでは無く、「交渉過程の情報」を掴んだので我慢できず、スクープとして「飛ばした」というところが真相だろうと分析している。交渉では様々な条件闘争がある。その交渉過程の一部を聞きつけた記者がデスクを説得してスクープとしたのだろう。日朝双方にとってこの時期に数字が一人歩きすることは何のプラスにもならない。当事者側が観測気球を上げたとは考えにくいからである。 誰が仕掛けたのか? この記事には我々が予想できない「裏」があると思うのでもう少し追ってみようと思う。 |
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