波乱の連続の夏の高校野球地方予選。2013年の夏を制した前橋育英(群馬)と同年のセンバツ優勝の浦和学院(埼玉)が早々にトーナメントから姿を消しました。他にも続々と全国の強豪校が敗退。そんな今年の高校野球界では、済美(愛媛)の安楽智大投手や、明石商(兵庫)のドクターK・松本航投手など、ピッチャーばかりにスポットライトが当たっている感がありますが、実は打者も豊作なのはご存知でしょうか。そこで今回は、注目の好バッターを紹介します。 まず大注目なのが、智弁学園(奈良)の岡本和真内野手。なんといっても魅力は長打力で、今年の選抜大会でも2本の本塁打を放っています。この夏は、6月上旬に腰を痛めた影響で本来のスイングができないはず……なのですが、7月19日の地方予選2回戦では、試合を決定づける満塁弾を放ち高校通算71本塁打目を記録しました。この数字は清原和博氏の64本塁打という記録を優に超しています。しかも右打者では本塁打にしづらいライトスタンドへ運ぶという離れ業。この夏の主役のひとりであることに間違いはないでしょう。 次に、横浜(神奈川)の浅間大基外野手。7月18日の地方大会2回戦では、先頭打者本塁打など2打席連続アーチを含む4安打3打点と大活躍しました。春の選抜の時点ですでに走攻守そろっていましたが、これにパワーもついたとなると、高校NO.1の外野手といっても過言ではありません。さらに同校には、高濱祐仁内野手という高校通算27本塁打を記録しているホームランバッターも。投手陣が手薄なため、甲子園出場は黄色信号といったところですが、この2人の打棒はぜひ甲子園で観たいですね。 最後に、鳴門のドカベンこと鳴門渦潮(徳島)の多田大輔捕手にも注目。身長1m89cm、体重92kgという大型捕手で、キャッチャーとしての能力が非常に高く、2秒きれば一流と言われている二塁送球で1.79秒、遠投100メートルの強肩を誇っています。そして打撃でも鋭いバットスイングと柔らかな手首の使い方で長打を量産しているようなので、リアルドカベンになれるかもしれない逸材ですよ。 この他にも、高校通算28本のPL学園(大阪)の中川圭内野手や、今年の春に全国制覇を果たした龍谷大平安(京都)の中口大地外野手、高校通算30本塁打以上を放っている神村学園(鹿児島)の小島千聖内野手など、主役候補が多く揃っています。 この夏は投手だけでなく、打者に注目して観戦するのも面白いでしょう。 |
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