いよいよ今年もベースボールの祭典であるオールスターが開催されます。アメリカのオールスターは"打者のためのドリームマッチ"という側面が強く、前日に開催されるホームランダービーは1日かけて行われるほど。 そんな祭典に、日本人では田中将大選手とダルビッシュ有選手が選出されました。オールスターに選ばれることは、日本のそれに選出されることとは重みが違います。本場アメリカは日本とは違い出場選手も少なく、投手は選手間投票と監督推薦によって選ばれるため、より多くのメジャーリーガーに認められない限りグランドに立てないのです。残念ながらここまで絶好調の田中選手は、7月13日(日)ボルチモア・オリオールズ戦で先発する予定で、その試合が雨天中止でなければオールスターでは登板しないことがほぼ確実視されています。 注目は、なんといっても3年連続3回目の選出を果たしたダルビッシュ有選手でしょう。過去2年はローテーションの兼ね合いがつかずマウンドに上がることはありませんでしたが、今年は出場が濃厚。先発するようなことになれば、1995年の野茂選手以来2人目となります。 ここまで8勝をあげ(7月9日現在)、安定したピッチングを見せているダルビッシュ選手ですが、実は今のところ満足いくピッチングができているとは言えません。それでも勝ってしまうところは凄いのですが、本来の打者をねじ伏せるようなピッチングスタイルではなく、変化球でかわす場面が多くみられます。オールスターでは、ストレートでぐいぐい押していって欲しいですね。 そして今季限りで引退を表明しているヤンキースのデレク・ジーター選手にも注目。ヤンキースひと筋で19年間プレイしてきた"偉大なる大リーガー"であるジーター選手。28歳という若さでキャプテンに任命されて12年間もの間チームをまとめあげ、ヤンキースを5度もワールドチャンピオンに導きました。 そんなジーター選手のプレイスタイルですが、打撃・守備・走塁と、どれをとっても一流です。守備でのサードよりのボールを逆シングルで捕球する姿は美しさすら感じさせます。そして特筆すべきは"勝負強さ"。プレーオフやワールドシリーズでは、打ってほしい場面で必ず打ってくれました。しかもファンからのプレッシャーが強いヤンキースで、です。現役最後となりそうな今回のオールスターでは、チャンスの場面でのジーター選手には要注目ですよ! 日本ではお祭りの側面が強いオールスターですが、アメリカではガチの真剣勝負。選手たちの凄い、信じられないようなパフォーマンスが期待できます。 |
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