山崎和邦の投機の流儀 | | ふたつの不安ケースに備えて 【日ロの関係と万々一の急落の恐れ】 | | 安倍さんがソチ冬季五輪の開会式に出席したことはよかった。出席を拒否した欧州の首脳らの中で、安倍さんは敢えて出席することでプーチンとの信頼関係の強化を優先したのは黒星だった。ただ一つ、アメリカがカチンと来ないかが気になるところだ。これが「不安・第1のケース」。 田中角栄氏は、オイルショック時にアラブと仲良しになろうとしてユダヤを怒らせて"坊主と袈裟の関係"でアメリカを怒らせてしまった結果、ロッキードなんていう一民間企業の経理問題から追及されて追い落とされた。アメリカは、カチンと来たら何をやるか分からない、始末の悪い、しかもカネも暴力装置も断トツだという国だから。 安倍内閣のロシア首脳との会談は(筆者の記憶が正しければ)5回目だ。プーチンは領土問題の解決と日ロ関係樹立に前向きだ。もちろん、KGB出身者のプーチンが考えることだから、そこはソントク勘定以外も何物もない。本稿で前々から主張するように、国同士というものは同盟国か敵国か、あるいは商売相手か商売仇か、これしかない。そこに友情とか近隣愛なんてものは国益の前には皆無と言っていいだろう。プーチンは日本と仲良くすることによってシベリアなどの開発に日本の技術をアテにしているのだ。いずれにしても日ロの関係樹立は好ましい─ | | お試し読みはこちら>> | | |
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