歯と歯ブラシの角度の関係 |
こんにちは、歯科医の天野です。みなさんは歯磨きをする時、歯に対する歯ブラシの毛の角度を気にされて磨いていますか? 角度なんか気にしたことなどないと言うのであれば要注意。実は歯にあてる歯ブラシの毛の角度が間違っていると、虫歯や歯周病になりかねないのです。 正常な歯は歯茎からほぼ真っ直ぐに生えていますので、歯磨きの時には歯に対して90度に歯ブラシの毛をあてれば汚れが落ちると考えがちです。しかし、実際の歯は歯茎から出ている部分がくびれていて、上に向かって広がっていく逆三角形のような形をしています。 |
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【図1】歯ブラシの毛を90度で歯にあてると汚れが完全に落とせない。 | | ですので、歯に対して90度に歯ブラシの毛をあてて歯磨きをすると、歯茎に近いくびれた部分に毛があたらず、汚れが残ってしまう場合があるのです。そして歯茎に近い部分は、虫歯になりやすい根が露出している場合も多いので、そこに汚れが残ってしまうと虫歯になるリスクが高まってしまいます。【図1】 |
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また、歯には歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる部分がありますが、そこにも歯ブラシの毛が届かず、歯周ポケットの中に汚れが溜まり、歯周病の原因にもなってしまいます。 |
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実は歯にあてる歯ブラシの毛の正しい角度は45度です。この角度だと歯茎に近い歯のくびれた部分の汚れが落とせるだけでなく、歯と歯茎の隙間にも毛先が入るため、歯周ポケットの中の汚れが除去できて、虫歯や歯周病になるリスクを低くすることができるのです。【図2】 | | 【図2】歯ブラシの毛を45度で歯にあてるとくびれた部分や歯周ポケットの汚れが落ちる。 |
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