現在全世界で市販されているあらゆる車の中で、最も事故回避能力の高い車に乗り換えたんです。それが、ステレオカメラ式自動ブレーキ&自動運転装置付のスバルレヴォーグだったって訳です。ただ、この車よりさらに進化した車も実は存在してます。それはベンツのSクラスです。でもねえ、ベンツのSクラス、値段も高いしサイズもデカくて、とてもウチの駐車場に入り切らないんですね。 実はスバルレヴォーグを発注してから、ボルボが自動ブレーキだけの性能ならスバルやベンツを上回る車を出して、値段もベンツの3分の1くらいで大きさも手頃なんです。ちょっと悔しいです。でもボルボって確か中国資本に乗っ取られた筈で、この時期中国に塩を送るわけにはいきませんから、ボルボは除外でしょう。でも資料を見る限り、新型のボルボの安全性能は結構スゴイです。世界で完全自動運転車の公道実験を成功させているのは、ボルボとベンツとグーグルだけです。日本メーカーも是非、役所の妨害にめげずに頑張ってもらいたいもんです。 で、納車されたレヴォーグに乗ってみました。まず自動ブレーキですが、これを町中で試すのは相当に勇気が要ります。私、長年安全運転を心掛けてきましたから、ブレーキを踏むタイミングが自動ブレーキより明らかに早いんです。レヴォーグには自動的に前の車に追従する装置が付いていて、前の車が減速すると自車のスピードも落ちるんですが、車が減速する前にブレーキを踏むと自動追従が解除されてしまいます。 勿論その場合でも自動ブレーキは作動するはずですが、自動ブレーキは衝突をギリギリで防ぐための装置ですから、それを待ってるわけにはいきませんよね。自動追従が作動している時に恐る恐るペダルから足を離して、自動で車が止まるのは確認しましが、緊急自動ブレーキが本当に作動するかどうかは確かめていないので正直分かりません。 またレヴォーグのウリは最新型のボルボにもついていない自動運転装置ですが、これは今のところ「あんまり役にたたん」というのが高速を走らせての実感です。そもそもこの自動運転、時速65キロ以上じゃないと作動しません。高速道路を一定速度で前の車に追従しながら長時間ドライブするための装置ですから、制限速度が60キロの阪神高速では建前上使えません。 さらに阪神高速のような急カーブの多い道路では、自分でハンドルを切ったりブレーキを踏んだりすると、自動追従も自動運転も解除されてしまうんです。コンピュータよりも先に危険を予知してハンドルやブレーキを操作する私のようなドライバーの場合、すぐに自動運転が解除されてしまいますから、結局ずっと自分で運転しなくてはならなくなります。多分技術的には、より全面的な自動・自走化が可能なんだと思いますが、長年自動運転車の開発を妨害し続けてきた国交省や警察庁に相当な配慮をしながらの発売だったたんだろうなとよくわかります。スバルの販売員自身が「ベンツの自動運転は、もっとぐいぐいハンドルを引っ張る感じがします」というくらいですからね。 今、スバルレヴォーグの自動運転のコマーシャルをテレビでやっていますが、本来ならCMの映像で運転者がハンドルを離さないと自動運転かどうか分からないですよね。でもそんな映像を放送した瞬間に警察庁が「道交法違反だ!」って怒鳴り込んできますから、ドライバーがハンドルを持ったままで自動運転を表現するという、ものすごく無理な映像処理になっています。このCM、実はここが一番の見どころです。 てなわけで前のローバーミニに続いて3年半、私を無事に職場に送り届けてくれたアルファロメオ・ミトとお別れしました。レザーシートでボーズスピーカーなど「全部載せ」、走行距離46,000キロのミトが中古車市場に出回ったら、それは私の車です。次に買った人は、大事にしてやってください。売値は多分100万円台後半だと思います。消去されなければ、カーステレオのハードディスクに田嶋陽子さんのシャンソンが入っています。貴重です。って、ここまで書き上げて新聞の広告を見ていたら、どうもベンツがSクラスだけに採用していた安全装置をCクラスなど廉価車(ベンツにしてはの話です)にも導入するようです。くっそー、もうちょっと待つんだった。 |
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