2014年10月7日火曜日

ご希望限度額300万円以下所得証明書不要/知っておきたい政治家の素顔。二大論客がメルマガ限定で明かす!【ちょい見せまぐ!】

2014/10/07 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
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今回のちょい見せ LINEUP!
 ≫ 『憲法を改悪してはならないという立場』 小川和久
 ≫ 『「ダメなものはダメ」という原理』 佐高信
ちょい見せ! その1
 
ちょい見せ! その1
NEWSを疑え!
 
土井たか子さんの思い出
【憲法を改悪してはならないという立場】
 
 土井たか子さんが亡くなりました。

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 「女性初の衆院議長を務め、社会民主党の元党首だった土井たか子(本名・土井多賀子)さんが20日、肺炎のため亡くなっていたことがわかった。85歳だった。葬儀・告別式は近親者で営まれた。

 同志社大法学部を卒業後、関西学院大などで憲法の講師を務めた。1969年に衆院兵庫2区で初当選して以来、連続12回、36年間議席を守り、『党の顔』『護憲・平和のリーダー』として活躍した。

 86年の衆参同日選で大敗した社会党の再建を託され、委員長に就任。消費税導入を掲げる自民党に対して『だめなものはだめ』と反対の論陣を張り、対抗軸を鮮明にした。消費税導入とリクルート事件が争点となった89年の参院選で大勝し、自民党の過半数割れ、与野党逆転を実現した。『山が動いた』とのせりふは、流行語になった。

 93年に社会党など8党による細川内閣が発足すると、女性初の衆院議長に就任。一方で、94年に誕生した自民、さきがけとの3党連立政権で、首相に担がれた村山富市委員長が『自衛隊は合憲』と基本政策を大転換したことによる党勢衰退にも直面した。(後略)」(9月28日付け朝日新聞朝刊)

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 土井さんといえば「護憲」を掲げる人たちの象徴的存在で、私のような憲法改正論者とは相容れない立場だと思われるかも知れません。しかし、土井たか子さんは私にとって忘れられない存在であり、心から哀悼の意を表したい方でもあるのです。

 私が土井さんを衆議院議員会館に訪ねたのは、鳥取の日本海新聞の記者から週刊現代の記者に転じた直後、1975年11月だったと思います。

 母校・同志社大学神学部の学生が北朝鮮スパイ容疑で韓国の情報当局に拘束された直後で、その件で力添えをお願いしに行ったと記憶しています。土井さんは46歳。若手の国会議員として、少し緊張しているようにも見えました。

 その後は、パーティーなどで立ち話をするくらいの関わりしかありませんでしたが、2006年2月、慶應義塾大学経済学部の先生方からフォーラム出席の依頼があり、そこで土井さんとの、まさに一期一会のような接点が生まれました。

 フォーラムの正式名称は慶應義塾大学経済学部専門特殊科目「現代社会史」。2006年4月から7月まで、13回にわたる長丁場を討論形式で進めるもので、私は6月30日、土井さんによる憲法の特別講義に「相方」として登壇することになりました。

 土井さんの演題は「日本国憲法と平和主義の理念」、私のほうは「日本の防衛力と世界の平和」でした。

 主催者によると、私を「相方」に指名したのは土井さん自身で、「小川さんは私とは立場が違うけれども、憲法について一番論理的な考えを持っているから」と言われたそうです。

 多数の市民が出席した大教室で、土井さんは開口一番、結論を述べました。

 「私は、憲法を改正するなとは言いません。改悪してはならないという立場です」

 骨の髄まで憲法改正に反対する立場だろうと思われてきた土井さんです。会場は水を打ったように静まりかえりました。

 しかし、隣に立っていた私は「土井さん、それは私と同じ考えですよ」と内心で快哉を叫び、膝を打ちたいような気分でした。

 それというのも、同志社大学校友会のパーティーなどで立ち話をするたびに、私は土井さんに迫り続けていたのですが、そうした私のアプローチに土井さん自身が明確な答えを口にしてくれたからです。

 私は土井さんと憲法の話をするたびに、次のように問いかけていました。

 「どんな崇高な理念をいただく憲法であっても、そして制定時に高い評価を受けたレベルの高い憲法であったとしても、改正という手続きを踏み続けないことには完成度は高まらず、理念を実現していくための力が備わりません。いまの日本国憲法は、制定時のままの理念と骨格だけの姿をさらしており、いくら日本が平和主義を口にしたところで、実行力がないところでは、国際的にもウソをつく結果になるのではないですか」

 「憲法改正をすれば、そのたびに右に左に振れることは避けられないでしょう。しかし、改正を重ねることによって左右への振幅が小さくなり、安定していくのが先進民主主義国の望ましい在り方だと思います」

 憲法学者である土井さんは、むろん、そんなことは承知のうえですが、なにしろ社会党、社民党の党首を務めてきた革新勢力のリーダーとしての立場もあります。クビを縦に振ることは、簡単にはできなかったのでしょう。そして、土井さんの口から答えを聞くことなく月日が過ぎました。

 慶応義塾大学の特別講義での発言は、衆議院議長を3年あまり務め、さらに政治家を引退したからこそ口にできたのかも知れませんが、私には憲法学者・土井たか子さんの憲法擁護についての総括の言葉だったように思われてなりませんでした。

 このように、土井さんは私の問いかけに憲法学者らしく、誠実に応えようとしてくれました。

 知っておいていただきたい土井さんの一面をご紹介し、ご冥福をお祈りしたいと思います。
 
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ちょい見せ! その2
佐高信の筆刀両断
 
筆刀両断
【「ダメなものはダメ」という原理】
 
 土井たか子さんが亡くなった。

 土井さんとの共著で『護憲派の一分』(角川oneテーマ21)を出したが、その「おわりに」を土井さんは「2007年3月22日、城山三郎さんの訃報を聞いた日に」と結んでいる。

 城山さんは昭和二年生まれで、土井さんは翌三年生まれ。共に「軍国少年」と「軍国少女」だった二人に対談をしてもらったこともある。

 少年兵として苦汁を嘗めた城山さんはいつも、「戦争はすべてを失わせる。戦争で得たものは憲法だけだ」と言っていた。

 だから土井さんも、改憲はもちろん、解釈改憲もダメ。

 ダメなものはダメという気持ちだったろう。

 それだけに現在の状況には苛立ちを強めていたと思われる。

 土井さんは社民党党首をやめた後、「憲法行脚の会」をつくり、護憲運動に力を注いだ。私もその手伝いをしたが、2004年6月4日に発足したこの会の結成呼びかけ人は、アイウエオ順に落合恵子、姜尚中、佐高、城山、辛淑玉、土井、そして三木睦子の七人である。

 私は『護憲派の一分』には収録されていない対談で、土井さんに、

 「革新という場合でも、革新のなかの保守的部分といいますか、たとえば土井さんに対する信頼も、がんこというか保守的な部分に対する信頼というのがあるわけですよね。だから革新というのは何にでも時流に乗っかっていくということではなくて、逆に何かを保守する。たとえば、ちょっと古い感じになりますが、砂川事件でも三里塚闘争でも、なぜああいう運動があれだけの力を得ていくかというのを振り返ってみたとき、つまり自民党に投票しているような人が反対にまわったときに運動が動いているわけですね。砂川だって完全にそうでしょう。最初は『労働組合は入るな』と言っていた人たちが、組合などと手を結んだときにあれだけのエネルギーを蓄えた」

 と問いかけ、土井さんも

 「たしかにそうです。本来イエス・ノーという問題について、初めからあの人の場合は『ノー』というはずがないという目で見られている人が『イエス』と言った時には、何の衝撃もインパクトもない。あの人は『イエス』と言うに違いないと思われている人が『ノー』と言った時に非常にインパクトとか衝撃があるわけです。事柄を変えていくというのは、思っているとおりだというときにはあまり『変わった』とみんな実感しない。やっぱり思っていることとはだいぶ違ってきたというときに、『ああ、変わってきた』と認識するわけですから、いま佐高さんがおっしゃることは出来事を通じて、経験に照らしてそう思いますね」

 と応じていた。

 土井ブームを起こし「山が動いた」と言った土井さんには、その変化を実現させる華があった。ある種のスターだったのである。
 
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●佐高信の筆刀両断
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活字にならなかった本当の想いを届けなければと、アナログ代表が初トライします。政治、経済、教育、文学etc。質問にも答えて行けたらと思っています。
 
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【ちょい見せまぐ!】 2014/10/07号(毎週火・木曜日発行)
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