2014年6月19日木曜日

クレジットカードが必要な方必見!/なぜ外国人はゴミを拾わない?サッカーだけじゃないドログバ!W杯にまつわるエトセトラ【ちょい見せまぐ!】

2014/06/19 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
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今回のちょい見せ LINEUP!
 ≫ 『ドログバ選手の「心の力」』 りばてぃ
 ≫ 『「アメリカン・アウトローズ」、W杯に「見参」?』 冷泉彰彦
 ≫ 『お掃除の文化』 リサ・ハンター
ちょい見せ! その1
 
ちょい見せ! その1
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多様性のもたらすもの
【ドログバ選手の『心の力』】
 
 ドログバ選手は、5歳の時、コートジボワールからフランスに渡った。プロ選手の叔父に預かられることになる。だが、この渡仏は、貧困が理由でもなければ、サッカー選手になるための選択でもなかった。当時、銀行員だった父のアルベール・ドログバが、幼い息子を海外に送ったのは、将来、良き人生を歩めるよう、いい教育を受けさせたからだった。

 後に、自らもフランスに渡った父は、息子の学業成績が下がればサッカーを禁じ、上がればまたサッカーをすることを許した。だから、「しっかり勉強して、医者か何かになって欲しかった。サッカーは、遊びでやる程度のことだと思っていました」。とインタビューに答えている。しかし、サッカー選手としての才能を開花させ、結局、医者でも弁護士でもなく、ドログバ選手はサッカー選手として成功を収める。富と名声を手にし、祖国コートジボワールの英雄の地位を得た。

 そんなドログバ選手は、2002年の日韓ワールドカップに、フランス国籍を持ち、フランス代表としても出場可能だったのにも関わらず、コートジボワール代表として出場することを選択した。2002年当時、選手間には派閥的な亀裂が存在し、チームはモラルを問われていた。しかも、国は政情不安。結局、ワールドカップへの出場を逃したが、そんな逆境の中でチームを建て直し、2006年ドイツ大会の本大会出場を決めた。それが、コートジボワール代表にとって、初のワールドカップ本大会出場。同じ国内で国民が殺し合う内戦が続いていたコートジボワール国民に、希望の光を照らしたのである。そして、「ドログバは大統領よりも力がある」、「フランス軍よりも国連平和維持軍よりも実績がある」と賞賛され国民の英雄となった。

 2010年の雑誌TIMEによる「世界で影響力のある100人」にも選ばれ、クリントン元大統領やレディーガガとともに表紙を飾った。

 そのほかにも、ドログバ選手は祖国への惜しみない貢献活動を行っている。2012年には『ディディエ・ドログバ基金』を設立。病院の貧弱な設備、悲惨な状況にある子供たちを救うために、アビジャン郊外に病院を建設中。コートジボワールの他の都市にも病院を建設する予定であり、マラリアの撲滅運動にも参加している。恵まれない子供たちを招待してのチャリティーも開催した。

 チャリティーに参加したある子どもは、こう述べた。「神様、コートジボワールにディディエ・ドログバという人を与えてくれて、ありがとう」。子供たちとの交流に、ドログバ選手は涙したという。

 そんなドログバ選手も、今36歳。おそらく今回が選手としては、最後のワールドカップになる。祖国の平和のため、子ども達のため、ドログバ選手がどれほどの思いで戦い続けてきたのか、コートジボワールの代表選手たちは、誰よりも間近で感じとってきただろう。

 ドログバ選手の掲げた『ビジョン』が、コートジボワールの未来を変えようとしているのだ。だから、あの試合、後半17分にドログバ選手が投入された直後に、大逆転劇が生まれたとんじゃないだろうか。

 残念ながら日本代表には、ドログバ選手ほどの『ビジョン』や使命感を背負った選手はいなかった。そういう試合だった。

 そういえば、日本でも、1995年の阪神・淡路大震災阪神大震災後、プロ野球で神戸が地元のオリックスがリーグ優勝、翌年にはリーグ2連覇し、球団として19年ぶりとなる日本一になったことがあった。昨年も、東北楽天ゴールデンイーグルスが、チーム創設以来初となるリーグ優勝。そして日本一になったが、この背景に、東日本大震災からの復興のため・・・という思いがあったことは明らかだ。

 どうやら、自分のためだけに頑張るよりも、誰かのために頑張ると、人間は、人種や民族の違いに関係なく大きな力を発揮できるのかもしれない。
 
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ちょい見せ! その2
冷泉彰彦のプリンストン通信
 
アメリカのサッカー人気は?
【「アメリカン・アウトローズ」、W杯に「見参」?】
 
 ワールドカップが開会しているにもかかわらず、そしてアメリカの代表チームは立派に出場しているにも関わらず、アメリカでは全く盛り上がっていません。

 そうは言っても、TV中継はちゃんとあります。例えば、ディズニー系列の全国スポーツ局であるESPNは、一部は更に格上の3大ネットワーク局である「ABC」での放映も行いながら「完全に全試合の中継」を行っています。

 しかも、以前のような「キックオフ寸前までコマーシャル」などという無粋な放映ではなく、ピッチに向かう前の選手たちの表情から両国国歌、そしてホイッスル直後の選手たちの表情まで含めた、完全中継をやっています。

 ですが、その番組の作り、テロップの入れ方などは「全くアメリカ風ではない」のです。要するに「移民を中心とした元からのサッカーファン」向けに番組が作られているわけです。

 つまり、代々のアメリカ人の間でサッカー人気が広まっているのではなく、移民の人口が増え、しかも経済的なパワーも増大しているということで、アメリカ本国でのサッカー中継という「ビジネス」が拡大している、そういうことです。

 その勢いが平均的なアメリカ人まで巻き込んでいるかというと、そうした動きは極めてスローです。例えばですが、12日にW杯が開幕した、その週の週末にアメリカでは、13日の金曜日にはアイスホッケーの「スタンレーカップ決勝」の最終戦があってLAキングスがNYレンジャーズを破って優勝しています。また15日の日曜日には、バスケットボールのNBA「ファイナルズ」でサンアントニオ・スパーズが優勝しています。

 要するに、そういったスケジュールになっているのです。W杯という4年に一度の「全世界が注目する祭典」が始まることが分かっているのに、国内のプロ競技のNHLとNBAはシーズンのフィナーレを飾る決勝トーナメントの日程を動かすことはしていないのです。サッカーが、NBA、NHLに加えて、野球のMLB、アメリカンフットボールのNFLを加えた「四大スポーツ」の牙城には全く食い込めていないことの現れと言えます。

 そんなアメリカのサッカー界ですが、純粋にアメリカの代表チームを応援する動きも少しだけ出てきています。6月16日の朝にNBCテレビが報じていたのですが、全国的な組織として「アメリカン・アウトローズ」という「サッカー応援団」ができたというのです。

 これは自然発生的に生まれたもので、地方の各都市で「MLS=アメリカのプロサッカー」のチームを応援したり、大学のサッカーチームを応援したりしていた人々が、全国的に「ゆるい連携」をしながら、「アメリカン・アウトローズ」を名乗り始めたというものです。

 行動パターンは決まっていて、試合があるとその前夜祭と称して「スポーツパブ」で盛り上がる、そして試合の直前にはそのパブか、もしくは別の店に集結して「気勢を上げる」、そして、その勢いで叫びながらスタジアムまで行進して、応援をするというものです。

 見ると、アメリカ国旗をデザインした衣装に身を包み、国旗を振りながら気勢を上げるのですが、何とも「ショボい」感じです。人数が万とか千の単位ではなく、何百人というスケールであることもありますが、その名前が「アウトロー」というところが、何とも屈折した感じです。

 つまり「ヨーロッパや中南米の熱狂的なサッカー応援」にあこがれて「アウトロー」を名乗ってみたが、結局はアメリカ社会の中で「マイナー」な、従って「主流派以外の」文字通りの「アウトロー」に甘んじているという極めて微妙なポジションを示してしまっているからです。

 本号が配信された直後に、そのアメリカの代表チームは緒戦のガーナ戦に臨みますが、仮にガーナに勝っても後にはドイツとポルトガルが控えていますから、アメリカがこの「G組」を勝ち抜く可能性は低いと思います。そうではあるのですが、この「アウトロー」たちの一部はブラジルに乗り込んでいますから、何らかの「目立つ応援」をしてアメリカのサッカー人気を少しでも盛り上げてくれればと思っています。

 日本のCDI戦は何とも無残な結果でしたが、あの展開で「守り切って」勝って「楽観論」に包まれていくよりは、こうした試練を経て修正していった方が、結果的には良いトレンドになる可能性はあるわけです。その意味では、物凄い検討材料が出てきた試合という受け止めが必要と思います。

 CDIですが、前半はドグロバを隠してガマンのサッカーをやっていたというのは表面的なことで、実は本田の得点の後は、日本の左を殺すために徹底的に固めて来たという見方もできるのではないでしょうか?例えば、内田がどんどん上がれるような感じで「右には相当なスキ」があったわけですが、そうした危険を犯してでも、左を固めきったCDIの守備が試合のキモであったように思います。

 ギリシャ戦には、そうした点も含めての戦略面での修正と言いますか、相手の意図を見抜いてひっくり返すだけのコミュニケーションを期待したと思います。
 
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●冷泉彰彦のプリンストン通信
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アメリカ北東部のプリンストンからの「定点観測」です。テーマは2つ、「アメリカでの文脈」をお伝えする。「日本を少し離れて」見つめる。
 
ちょい見せ! その3
キャリアママは今日も元気。シカゴからのお便り
 
シカゴ通信
【お掃除の文化】
 
 いよいよワールドカップサッカーが始まりましたが、皆さんは日本の第一戦ご覧になったでしょうか。私は見るつもりはあまりなかったのですが、知り合いが今ブラジルにわざわざいって観戦していることもあり、ついつい見ていました。

 試合は残念でしたが、その後の報道を見て日本と外国、特にこの国アメリカの違いについて思ったので今日はそのことです。今日も最後までよろしくお願いいたします。

 その報道とは、日本のサポーターが負けた試合の後、観客席のごみ拾いをした。ということです。日本に住んでいたら、おそらく、え、そんなことがニュースになるの?くらい、お掃除して帰るのは当たり前なのではないでしょうか。私も日本は離れて久しいですが、子どものころ、スポーツ観戦に限らずなにか行事の後はお掃除してから帰るというのは当たり前だった気がします。高校生のときは陸上部だったのですが、試合の後、必ずスタジアムのごみは拾っていました。しかもごみは持ち帰るというのも徹底していました。

 これは、日本人としては当たり前。子どもの頃から、幼稚園でもごみ拾い、お掃除の時間というのはあります。小学校からは、学校の掃除はしっかりやります。これは高校まで続く当たり前の習慣です。

 一方のアメリカは、掃除は自分ではしません。学校で、掃除なんかはありません。ごみ拾いくらいはするのかもしれませんが、掃除は基本、子どもたちがすることではなく、学校に掃除の時間はないのです。掃除は、業者か、ジャニターと呼ばれる用務員さんたちの仕事。無料でやることではないのです。

 そして、スポーツ観戦。これがまたすごくて、観客席にはみんなごみを残していきます。これは屋外の野球だろうか、屋内のバスケットボールだろうが、同じ。ごみは席においたままが圧倒的に多い。

 掃除は人がするもの。そのために雇われている人がいるという考えなのだと思いますが、自分のごみくらい自分でゴミ箱に入れてもいいんじゃないかと、この辺は日本人的な私です。

 そしてその習慣は各家庭にも入り込んでいます。アメリカの、ちょっと中流程度でもお掃除は人を雇うという家庭はたくさんあります。私の住んでいる郊外は、中流から上流家庭が多いので、普通とはちょっと違うかもしれませんが、お掃除する人を雇っている家庭はものすごく多いです。これは、働いている女性が多いからか。というわけではなくて、専業主婦であってもお掃除の人を雇っている家庭はあります。

 掃除は、余裕があればお金払ってやってもらって当然な考えがこの国にはあるのかなと思います。そして、それは突き詰めると、安い賃金で働く人がたくさんいる国であるというのもあると思います。家庭や会社のお掃除をする仕事についている人たちはほとんどが移民です。

 シカゴは場所がら、ポーランド系が多く、お掃除業者はポーランド系を雇う傾向があります。昔、昔、まだ仕事をやりだした頃、会社で、大きなごみにつけるシールがあるのですが、それが英語とポーランド語であり、通称ポーリっシュスティッカーでした。それだけポーランド人が掃除業者には多いのです。家庭の掃除もやっぱりポーランド人が多いです。これはシカゴだからで、他の州だと他の国の移民が多いと思います。

 日本でも、これからは外国移民労働者を受け入れざるを得ない状況にどんどんなっていくと思います。それはそれで、必ずしも悪いことではありませんが、こういう掃除をする気持ち。日本的です。このまま受け継がれていくといいなと思います。

 かくいう私は偉そうなことはいえなくて、実はお掃除は苦手。もう少しお金に余裕があれば、ぜひ掃除の方を定期的に雇いたいと思っています。。。
 
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国際結婚、離婚を経て、離婚後はフルタイムのお仕事をしながらのシングルマザー。大都会シカゴで日々奮闘する様子をお伝えします。
 
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【ちょい見せまぐ!】 2014/06/19号(毎週火・木曜日発行)
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