2014年6月3日火曜日

<ご融資>最短1時間。今すぐ借りられる?/中国政府を完全論破!?軍事アナリストvs.人民解放軍高官の激論が素晴らしすぎ!【ちょい見せまぐ!】

2014/06/03 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
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今回のちょい見せ LINEUP!
 ≫ 『激論を交わすと見える中国の本音』 小川和久
 ≫ 『日朝政府間協議の背景を大胆予測』 長尾たかし
ちょい見せ! その1
 
ちょい見せ! その1
NEWSを疑え!
 
しばし非難の応酬が続くが…
【激論を交わすと見える中国の本音】
 
 今回は、ご参考までに中国人民解放軍の上層部との対話の中身をご紹介しておきたいと思います。数回にわたる異なる相手との対話のから、中国側に共通する姿勢と論理をピックアップしておきます。

 とにかく、中国側の言い分は牽強付会、つまり自分に都合のよいように論理を展開するものばかりが目立ちます。

 たとえば南シナ海でのベトナム、フィリピンとの紛争。

中国の将軍たち「遠く離れているからといって、中国が領有権を主張できないとするのはおかしい。アルゼンチンと英国が戦争したフォークランド諸島だって、英国本土から何千キロも離れているではないか。あのフォークランド諸島を英国は歴史的に実効支配してきた。南シナ海だって、他の国が航海術などを備えていない時代から、中国は自国の海として支配してきたのだ」

小川「先にやった方が正当性を持つというのであれば、東シナ海に設定した防空識別圏はなんだ。日本ははるか昔に設定していた。中国は昨年11月23日ではないか。それを覆そうとする中国の姿勢を、『力によって支配しようとする姿勢』と言わずに、なんというのか」

中国側「…………」。

小川「外交は国際法の秩序を前提にすべきものだ。尖閣諸島については、国際司法裁判所に行くことで解決を図りたい。日本は100%勝つ。中国も応じるべきだ」

中国側「国際司法裁判所の判事たちが、はたして日本の言い分を認めるだろうか。とにかく日本は、歴史問題を解決していないのだから、国際的な印象はよいとは言えない」

小川「今の中国に対する世界のイメージよりは、日本の方がましかも知れないよ」

 このように、しばし非難の応酬が続くのが、何か事件が起きたあとの私と中国側の対話のパターンです。

 以上のやりとりをしたときは、南シナ海の話に入る前に、前段の話がありました。中国戦闘機の自衛隊機に対する異常接近事件をめぐる応酬です。

小川「あんなことをすると、2001年の海南島事件の二の舞だ。戦争になるぞ。それに、あの戦闘機は電子妨害でも落とせることを忘れるな」

 電子妨害うんぬんは私のブラフですが、かなり険悪な雰囲気になりました。

中国側「自衛隊機が飛んでいたのは中国の防空識別圏内だ。それにロシアとの合同演習は事前に通告してある。自衛隊機はそれを妨害したからスクランブルをかけた」

小川「あそこは日中中間線の周辺で、日本の防空識別圏でもある。中国は昨年11月23日に設定したばかりだが、日本はずっと防空識別圏として管理してきた空域だ。それに海空での軍事衝突ということになれば、緒戦では日本側が圧勝するのは、貴官が中国人民解放軍の将軍なら理解できるだろう。軍艦の5〜6隻が瞬く間に撃沈され、その映像が世界に流れれば、そして中国に日米との本格的な戦争に踏み切る意志がなければ、中国の国際的な威信は地に落ちて、何十年も回復不能となるのは明らかだ」

中国側「日本の強硬論者は、中国は経済格差に対する国民の不満、ウイグルのテロ、環境問題などを抱えていて分裂寸前だと、それを期待するようなことをいう。そういう問題を抱えているのは事実だが、それでも日本との戦争ということになれば国民は一致団結して戦うだろう。日本が歴史問題を解決していないからだ。日本に勝ち目はあるのか」

小川「中国の国民は、日本との戦争をきっかけに中国共産党の政権を打倒する方向に動くかも知れないし、そうでなくとも分裂は加速するかも知れない。団結すると言い切れるのかね。それに、米国から見ると日本列島は中国語で言う『核心的利益』だ。同盟国である日本を守るかどうかではなく、『自国の領土』を守るために中国を軍事攻撃することを忘れてはいけない」

 そして、上記の国際司法裁判所に行くか行かないかの話まで応酬が続いたあと、いつものパターンで「引っ越しできない関係」の日中両国が平和と繁栄を実現するために、いま何をすべきかの話になっていきます。

 ここでは簡単にしか触れませんが、中国側は「島(尖閣諸島)の周辺では日本に配慮して、武装していない公船しか出していない。南シナ海とは違う。それを理解してほしい。それに南シナ海だって、激しく衝突している一方で、ベトナムとの話し合いは始まっている」と強調し、海上、航空での衝突防止のメカニズムの話し合いを、どのように進めるべきか、意見交換することになりました。

 私は言いました。「そのためには、あの戦闘機の異常接近事件についても、『若いパイロットは血の気が多くて困る』とか『風に吹かれて近づきすぎた』という理由でもよいから、事態をそれ以上に悪化させなくてすむような中国なりの『誠意』を見せるべきだ」と、ソ連が1987年12月9日の偵察機Tu16による南西諸島での領空侵犯事件と航空自衛隊のF4ファントムによる警告射撃のあと、機長を降格処分にした例を話しました。

 そんなやりとりをしながら、日中首脳会談に向けての環境作りということになり、首脳会談での非難の応酬は両国関係を決定的に悪化させるから、何があっても避けなければならない、ということになりました。

 諸課題の解決に向けての取り組みをスタートさせ、それこそ非難の応酬は事務レベル、専門家レベルにとどめるなかで、未来を見据えた首脳同士の会話が友好的に行われるように環境を整えるべき、ということで一致しました。

 激しいやりとりのたびに感じるのは、中国は日本との紛争が国家の破綻を招きかねないという危機感、そして特に南西諸島における防衛力強化によって日米から軍事的に圧倒され、海洋における主張を通せなくなるのではないかという危機感を、日本国民が想像している以上に抱いているという現実です。

 マスコミ報道だけ見ていると、安倍首相の毅然たる姿勢が中国の反発を招いたり、南西諸島における防衛力の増強が中国の軍事的進出につながりかねない、という受け止め方に傾きがちです。しかし、上記のように専門家同士で厳しい応酬をするなかでしか中国側の本音を知ることはできない、ということを忘れてはならないでしょう。

 お互いに発足したばかりの日本版NSC(国家安全保障会議)と中国のNSC(国家安全委員会)という国家の司令塔が接点を持ち、事務レベル、専門家レベルの協議を、それこそ激論を交わすほどの情熱で進めることが、かえって日中両国の間に信頼関係を芽生えさせ、首脳会談実現に向けての効果的な環境作りになるのではないか、という点でも、私と中国側は共通認識を抱いています。

日本の国益を見据えた安倍外交の舵取りに、今後とも期待したいと思います。
 
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ちょい見せ! その2
長尾たかしの「国会へ戻るまでに、これだけは言っておきたい」
 
今週は、これを言っておきたい!!!!
【日朝政府間協議の背景を大胆予測】
 
 突然の記者会見でした。我々から突然でも水面下で想像を絶する交渉がおこなわれていたであろうと思います。

 今回の日朝政府間協議合意文書は、安倍政権の決断と、崖っぷちに立たされた金正恩体制の国内事情を感じとることができます。それは、双方に取って最後の決断ではなく、一歩でも前へ進めるという突破口が見出せない中での、「とば口」の探り合いという意味合いが強いと言った方がいいかもしれません。

 日朝政府間協議合意文書を読んでみますと、幾つかの気になる点があります。

1.日朝国交正常化が前提になっていること
2.北朝鮮側は、過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価していること
3.(両国間の)不幸な過去の清算に言及されていること
4.(北朝鮮が)特別調査委員会を立ち上げ、調査を開始する時点で、日本が独自におこなっている特別な規制措置、および人道的目的の北朝鮮船籍の船舶の日本への入港禁止措置を解除するとしていること
5.人道的見地から、適切な時期に、北朝鮮に対する人道支援を実施することを検討することとしたこと

などです。私が感じることですから、政府が感じていない筈はありません。国民からの疑問など、すべて承知の上での合意だと思います。

 おそらく、嘘つき国家北朝鮮は、性懲りもなく相当高いハードルで政府間協議に臨んだと思われます。日本の側はそれを承知の上で、拉致事件の進展を最優先に無理難題の削ぎ落とし作業をした結果、合意に至ったと見るべきです。

 将軍様はメンツの固まりです。 特に大陸との交渉事は、正しいか間違っているか?儲かるか儲からないか?ではなく、メンツが立つかどうかなのです。

 金正恩としては父親である金正日が調査した拉致被害者に関する嘘八百の報告書を今更「あれは間違いでした」と認める筈がありません。同時に、これまでの抗日姿勢をあらためる筈もありません。今のところは……。

 しかし、一皮剥いてみれば、中国に太いパイプがある張成沢という側近を粛正してしまい実は不安に苛まれ、自身の神格化が崩れつつあることも自覚し、外貨を断たれ自身も身動きが出来なくなっているという現状です。

 個人的には上記1.2.3についても認めるべきではないと思っています。しかし、これらはこの際メンツの問題。 拉致事件解決の為には直接関わりの少ない項目でもあります。

 また、弱体化した金正恩体制の状況を考えると、これ等のメンツを根拠に何らかの措置を振りかざし、押し返してくるということは考え難い。それほどの体力がない、仮に金正日体制崩壊を予測するならば、今回はこれらを飲み込み合意に至るということもひとつの選択肢だったのです。

 さて、気にかかるのは、4.です。

 調査を開始する「時点」で、「措置を解除」するとしている点です。

 普通ならば何かの結果が出てから措置を解除するというもの。最大譲歩とも取れてしまうこの背景には何があるのでしょうか?

 この措置はあくまでも日本側が独自におこなっている措置であり、国連安保理に関連している措置は含まれていません。

 例えば、私も法改正に関わりました特定船舶入港禁止特別措置法。現在はすべての北朝鮮船籍の船舶の入港が禁止されていますが、これを解除するとなると、対象となる船舶は閣議決定され、国会承認にかける必要があります。
その結果、北朝鮮にとって納得のいく決定なのかどうかはその時次第ということになります。

 北朝鮮には通用しない理屈かもしれませんが、今回の合意は「解除」であり「全面解除」ではありません どれを解除するかどうかのボールは日本が、国会が握っています。この時の国会議論は、国民として注目すべきでしょう。

 4.5.について、どの船舶を解除するのか、何を人道支援とすべきかの議論で、どの議員がどのような立場に立って、どのような発言をするのか、是非とも注目したいものです。

 日本政府も今度は検証チェックを怠りません。 早速、菅官房長官が委員会の調査内容を検証をする為に、外務省、警察庁の職員を派遣する意向を表しています。もう日本政府を侮るわけにはいかないぞ、首を洗っておけというくらいの恫喝をしたいところです。

 2002年の小泉訪朝で、金正日が拉致を認めた背景には、米国がありました。ブッシュ大統領をして「悪の枢軸」と言わしめてしまったことで、米国が本当に怖かったのでしょう。アワを吹きながら認めたというのが本音でしょう。

 では、金正恩体制になって初めての合意、背景には何があるのでしょうか?前述した様に、内政がこのままではもたない事情に加え、中国、韓国、ロシア情勢が影響していると思います。北朝鮮はこの3国との一蓮托生を見直したのだと思います。

 メルマガ44号(2014.2.10発行)で、中国、韓国、ロシアが自国のことで手一杯、北朝鮮に対して動けないという分析をしました。ひとつひとつの内情はもはやご承知のとおりです。

 中露は米国と関係が悪化しています。韓国は米国に金融支援(利益は全部米国に吸い取られていますが)をしてもらいながらも、内政を反日で維持するしかなく、中国と連携しなければならない又裂き状態。

 つまるところ、北朝鮮にとって唯一の頼みの綱は、中国人民解放軍瀋陽軍区だけなのです。これは拙著「マスコミと政治家が隠蔽する中国」に記しました。瀋陽軍区は北京政府に反旗を翻しています。国連安保理決議で経済制裁を受けながらなんとか生き残れているのは、瀋陽軍区からあらゆる物資を密輸しているからです。それを証拠に、金正恩は一度も北京を訪問していません。一見これは非常に不自然にみえますが、裏から見れば実に自然なことなのです。

 金正恩は本気で日米に擦り寄ろうとしているのではないかとも考えられます。宋日昊が今回の合意について北京空港で発表をしたことも、北京に対する特別なメッセージにも聞こえますね。

 我々からすれば非常に都合の良い話しで、「冗談じゃないっ!!!!!」と叫びたくなりますが、、、。ここはひとつ、湧き出る感情を抑え、拉致事件全面解決に一点集中するときです。

 北朝鮮は、中露韓と距離を置き、核・ミサイル・拉致を土産に、日米に近寄りつつあると思っています。 米国としても瀋陽軍区との接続点をひとつでも確保出来れば、中国に対して大変な抑止力になります。

 大胆な予測をしますが、このままいこうが、日米に擦り寄ろうが、金正恩体制、北朝鮮は滅び行くと思います。いよいよこの段階だと政府は判断したのだと思います。

 ならば拉致問題を解決してから滅んでもらいたい。だから今取り込むことです。冒頭記した様に、今回の合意は「とば口」に過ぎません。しかし、今後の展開はコチラ側に分があると思います。将軍様のメンツを傷つけぬ様、騙し騙し引き寄せ、果実を穫り、あとは人道的支援だけを見ていれば良いのではないでしょうか?日米で北朝鮮を生け捕りにする絶好機だと思います。

 世界史において、弱り切ったところで闇に葬られるという歴史が過去にはたくさんありました。そんな選択肢さえ検討されても良いのではないかとおもう局面だと思います。

 安倍政権はそんな勝負に打って出たのだと思います。拉致問題全面解決、特定失踪者の全員奪還の為に、我国が主導権、アドバンテージをとりながら、進めていくことを、一人の国民としてひたすら願うばかりです。
 
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