永江 一石 東京都立大学卒業後、リクルートに入社し編集・広告の実績を積み独立。ネットマーケティングで頭角を現しライブドアに買収、コンサルタント業務を担当。2005年にライブドア退社後、商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。 | 流行は2種類あります。ひとつは広告代理店が仕掛けたもの。これには大きなコストが動いてメディアがからみます。もうひとつは自然発生的なものです。 昔は前者が多かったはずですが、現在ではネットの発達で思うように仕掛けたものが動かず、昔のように大当たりは減っていると思われます。
さて。ピークが来る前に流行を知りたいのであれば、前者の場合はいろいろな手順を踏んで段階を経て流行を盛り上げようとします。PR会社がまず動いて、いろいろなメディアに「仕込」をしますので、記事の取材が増えて露出されるようになり、目に付くようになります。 たとえば近年だと「ヘルシア」シリーズなどはかなりの雑誌が記事で取り上げたはずです。パンケーキにいたっては最初に日本でブームを作ったのは「bills」だと思いますが、ここはそもそも大手PR会社のサニーサイドアップの経営。ディカプリオがここに通いすぎて太って叱られたとか、いろいろなストーリー創りがされていました。
音楽なども同じで、ヒットする場合はかなりの仕掛けを最初に行います。宇多田ヒカルのデビュー時などは壮絶で、音楽系CATVでは朝から晩までなにかしらが流されました。一般の方に浸透したころにはすでにヒットしているわけですが、敏感な方は最初の頃に「あれ、なんか露出が急に増えてないか?」と気づいたと思います。
さて、流行を創る側になりたいのでしたら、PR会社に就職されたらいかがでしょう。 仕事の内容はかなりの営業職で、雑誌や新聞、テレビ局を毎日回ってコネ創りです。流行らそうと思うもののリリースを作成してイベントを開催して、一つでも多くのメディアに取り上げてもらおうとする仕事です。 |
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