スペインでは厳しい取材制限もなく、簡単なコメント取り程度であれば、相手に対して「取材したいんですけど」と言って、相手がOKしてくれたらその場で取材できます。一方、日本の場合どうかというと「イヤ、広報部を通してください」とか、原稿チェックがあったりと、色々なしがらみがあるのが現状です。
また、私はなかなか大手メディアでは取り上げにくい育成テーマの記事を書きたいジャーナリストですので、そういうものを発表する場としてもメルマガを使っていきたいですね。 |
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●日本とスペイン、ジャーナリストの環境の違いは? |
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向こうのメディアでは、基本は「この人がいるから読む」「この記者の記事があるから読む」です。でも、日本の新聞なんか特にそうですが、署名入り記事が少なくて、誰が書いているかわからないことが多い。
日本でも今後、間違いなく署名入りの記事や記者に読者が付く時代になっていくと考えています。私は、そういう先駆けのジャーナリストになりたいと思っています。 |
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●サッカー面で、日本とスペインの違いは? |
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サッカーというより、人生、人生観の違いだと思います。彼らは、人生を楽しむためにサッカーをやっているので、サッカーも「楽しむためにやっている」と言います。
日本の場合は変に教育の一環とか、何らかの鍛錬になっていたりします。すると、真夏のすごく暑い中で一日中練習することが「あり」になってしまいます。そんな中でサッカーをやって楽しいはずがないし、サッカーが上手くなるわけがない。
オフについての考え方も、両国の人生観の違いに通じる部分があると思っています。スペインでは、1カ月のバカンスが労働者の権利として認められています。サッカーでもシーズンオフがあり、監督も選手も夏は何週間もサッカーから離れます。そこで充電するからこそ、オンシーズン、やるべき時に全力を出せるんですよ。
休みなくサッカーをする日本の場合、いつ休んでいいのか、いつ気を抜いていいかわからない。強豪校のサッカー部では、365日ある中で年間数日しか休みがないチームがまだあります。そうした環境で、どう学生生活を、人生を楽しむかは絶対にわかりませんよ。 |
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●そうすると、本当に伝えたいことは? |
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私のフィールドであるサッカーを通して、日本人の生き方とか社会の在り方に対する提言までできればいいのかなと思っています。
サッカーって人生そのものなんですよ。だから、サッカーを通して自然に、「ああ、人生ってこうあるべきなんじゃないかな?」と考えてもらえるかもしれない。
サッカーにも人生にも絶対的な正解はないので、私は正解を発信するのではなく、「こういうやり方、生き方もあるんじゃないですかね?」という1つの選択肢を発信していきたいと思っています。 |
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いかがでしたか? 次回もお楽しみに! |
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