2013年6月27日木曜日

1泊2食100円から!箱根・伊豆・京都/祝・世界遺産登録!名水紀行は富士山のふもと・忍野八海をご紹介【旅まぐ】

2013/06/27 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
旅まぐ
.
まぐまぐ!はオフィシャルメールマガジンをお届けすることによって
無料でメールマガジンを配信するシステムを提供しています。
 
■1泊2食100円から!箱根・伊豆・京都 [PR]
1泊2食100円から!箱根・伊豆・京都


【今週の旅の目次】
郷愁の原風景

山久瀬洋二の出張先にて

まぐまぐからのお知らせ

旅まぐ写真館

 
【編集部より】
 『郷愁の原風景』、今週は世界遺産登録が決まった富士山のふもとに湧く忍野八海をご紹介します。『山久瀬洋二の出張先にて』は、アメリカのミシシッピ川とセントローレンス川の歴史をさかのぼり解説。
 それでは今週も、『旅まぐ』をお楽しみください。
 

 6月22日、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産への登録が決定した富士山。今回の名水紀行は、その構成資産の一部、忍野八海をご案内します。

 その名の通り八つの池からなる忍野八海にこんこんと湧く水は、富士に降る雪や雨が、不透水層と呼ばれる溶岩の中を何十年もの歳月をかけ伏流してきたもので、水質は折り紙つき。桂川の水源として相模湖に流れ込み、神奈川県民の飲料水としての役割も担っています。

 そんな忍野八海の中にあって、一番の深さを誇るのが湧池(わくいけ)。周囲には土産店などが立ち並び、忍野観光のメインとも言えるこの池の水は、現在も地元の方の飲料水として、そして灌漑用水としても利用されています。1日23万トンも湧出する水は清冽そのもので、地底の溶岩が見通せるほど。ゆったりと泳ぐ魚たちの姿を見ているだけでも、暑さを忘れられそうです。池の水を直接飲むのはNGですが、売店や旅館で水を分けてもらうことは可能とのことですので、存分に味わってみてはいかがでしょうか。

 今や日本人だけではなく、諸外国人からも大人気の富士山ですが、ここ忍野から眺める霊峰の姿も格別で、「忍野富士」と呼ばれ親しまれています。そんな山容が水面にはっきりと映り、見事な逆さ富士を見ることができるのが鏡池。忍野八海の中では、小さく湧出量も少ないために、訪れる観光客は少ないのですが、考えようによっては穴場スポット。池に移りこむ世界遺産を独り占め、なんていう贅沢な時間を過ごすことも可能かもしれないですね。

 世界に認められた、日本人のまさに"郷愁の原風景"─。本格的な夏を迎える前に、富士山を仰ぎ見つつ名水を楽しむ旅に出かけてみませんか?

■ All About 富士山─信仰の対象と芸術の源泉
今回登録された構成要素を詳しく紹介。
旅の予習にイチオシです。
■ 忍野八海 ライブカメラ
自宅に居ながらにして忍野の雰囲気を満喫。
運がよければ忍野富士の姿も。
■ 松籟(しょうらい)荘
すべての客室から富士山が見える、写真家御用達の宿。
家庭的で気軽な雰囲気も人気です。
 
■あることを覚えるだけで英語がペラペラに? [PR]
あることを覚えるだけで英語がペラペラに?
 
 アメリカの大部分がフランスだった頃があったことを知っていますか?
 18世紀半ば、北はカナダ東部から南はニューオーリンズまでの広大な地域がフランスに属していたのです。
 同じ頃、アメリカ東海岸に入植者を送り、植民地を拡大していたイギリスは、現在のペンシルバニア州、そしてオハイオ州周辺でフランスの植民地と接触、そこで新大陸の利権をめぐる小競り合いがはじまります。
 1854年、フランスの植民地にイギリス領バージニアの民兵の将校としてゲリラ活動をしかけたのが、若き日のジョージ・ワシントンだったのです。「アルプス一万尺」という歌がありますが、それは当時の民兵の貧相な装備を風刺した歌を元に造られた替え歌なのです。

 フランスは、17世紀からアメリカ大陸にセントローレンス川を伝って進出し、5大湖に至り、さらに新大陸奥地を探検します。
 やがて、内陸からオハイオリバーなど、ミシシッピ川の支流を伝って南下をはじめ、ついにミシシッピ川本流を下り、メキシコ湾にまで到達したのでした。
 メキシコ湾に面した現在のルイジアナ州。この名前の由来は、正にそんなフランスの名残、フランスの王家「ルイの土地」となるのです。
 


   18世紀には、ルイジアナは、カナダ北部からアメリカ中西部全体に至る広大なものとなり、大陸深く進出したフランス人は、現地のアメリカン・インディアンとも同盟しながら毛皮などを輸出して入植地を拡大させたのでした。

 ニューヨークから車で北に6時間。アディロンダック山系を越えると、広大な平原に入ります。やがてカナダへの入国のためのゲートが見え、そこで検問を受けカナダ側に入れば、言葉も雰囲気もがらりと代わり、ヨーロッパのどこかをドライブしているような錯覚に陥ります。

 そこはカナダのケベック州。今でもフランス語が公用語です。最大の都市モントリオールのオールドタウンに行けば、伝統的なフランス料理を楽しめるレストランが沢山あります。
 国境から40分も北上すれば、モントリオールの手前で、平原をまっすぐ二つに分ける大河セントローレンス川の静かな流れに圧倒されます。
 この河をさかのぼれば、五大湖の一つエリー湖に至り、さらにナイアガラの滝を経てオンタリオ湖に至ります。
 そこはニューヨークから五大湖に至る広大な地域で活動していた先住民イロコイ族の土地でした。

 1755年、イギリスはフランスとの小競り合いは、ついに戦争へと発展します。戦争にはフランスと友好関係にあったイロコイ族も巻き込まれます。
 8年にも及ぶ凄惨な戦いを経てイギリスが勝利。フランスは利権の多くを失います。そのとき、大量のフランスの難民が、五大湖からミシシッピ川を経てアメリカ南部に移住したのです。
 彼らは、黒人奴隷が開発した弦楽器バンジョーを手にいれ、それを伴奏にフランス語で歌を歌い、河を伝って現在のニューオーリンズに至ります。ニューオーリンズは、ニュー・オルレアン、つまりフランスのオルレアンから来た地名です。今でも、街にはフレンチコータと呼ばれる歴史地区があり、そこでは18世紀に北から移住してきた人々が地元の素材にフランス料理の手法を混ぜて創ったケイジャン料理を楽しめます。

 戦争のあと、イギリス経済はかさむ戦費で疲弊、そのつけを植民地にまわしたことが、独立戦争の原因となります。
 そして、フランスも同じく国家財政が逼迫。その重税がフランス革命の導火線になりました。
 1803年に、ヨーロッパでの戦争に忙しいナポレオンは、広大なルイジアナ領を新生アメリカ合衆国へ1500万ドルで譲渡しました。これがアメリカの西への開拓、進出のきっかけとなったのです。

 やがて、この地では、クレオールと呼ばれるフランス人やカリブから入植したスペイン人などを中心とした白人系の人々と、年季があけて自由を得た黒人奴隷の子孫との混血が生み出した独特な文化が育まれ、今度はそれが南からミシシッピ川に沿って北上をはじめます。
 ニューオーリンズのフレンチコータを中心に、黒人のミュージシャンが産み出したジャズが、ミシシッピ川やその支流のミズーリ川を経てカンザスシティに、そしてシカゴへと拡大し、ニューヨークのハーレムで花開くのは20世紀になってからのことでした。


 
 
 セントローレンス川とミシシッピ川。
 一つは新大陸を東西に、そしてもう一つは南北に割く大河。
 そこには300年以上にわたる、新大陸に命をかけた人々の往来の歴史があったのです。

 セントルイスは、そんなミシシッピ川に面した大都会。
 そこには、1965年に完成したゲートウェイアーチという巨大なアーチが川に面して建っています。
 その意味するところは、ここは西部の開拓の出発点、玄関だということ。

 二つの川を経由して入植した人々が、ここから陸路、あるいはミズーリ川に沿って西へと向かい、数えきれない西部劇などで語られる、開拓の物語がはじまったのです。19世紀後半のことでした。
 それは同時に、開拓者の波におされ、崩壊してゆくアメリカン・インディアンの悲劇の物語でもあったのです。
(記事写真・山久瀬洋二)

山久瀬 洋二(やまくせ ようじ)
大手出版社のニューヨーク駐在員を経て現地でコンサルタント会社を起業。日本とアメリカを中心にグローバル企業で人事管理・人材開発のコンサルティングを行う。無料メルマガ『心をつなぐ英会話メルマガ』を創刊!異文化コミュニケーションの情報や考え方を配信中。
『英語で読むスティーブ・ジョブズ』の解説などを手がける。
 
まぐまぐ!からお知らせ
簡単応募のスピードくじ!その場で結果がわかるヨ!毎週更新中!

>>簡単応募のスピードくじ!その場で結果がわかるヨ!毎週更新中!

>>人気ブロガー・りばてぃ氏がメルマガ界に登場!

>>人気ブロガー・りばてぃ氏がメルマガ界に登場!

PR PR
 
旅まぐ写真館

読者の皆さんと一緒に作るコーナー『旅まぐ写真館』。
今週は国吉美香さんからの投稿です。
アメリカハワイのオアフ島で撮影した1枚です。
素敵なお写真、ありがとうございます。


『旅まぐ写真館』では、毎週1点を掲載させていただきます。
皆さんが旅先で撮られた渾身の1枚をお送りください。
素敵なお写真、お待ちしています。
ツイートする


【応募要領】
(1) ペンネーム(本名でも可)
(2) 撮影場所
(3) 撮影日時
(4) コメント(140字以内)
上記内容を記載の上、メールにてご投稿ください。
(写真データについては横長でサイズは1MB以下でお願いします)



 
■ゴルフの練習は今すぐやめろ? [PR]
ゴルフの練習は今すぐやめろ?
 
 
【旅まぐ】 2013/06/27 号(毎週木曜日発行)
配信中止はこちらから
メールアドレスの変更はこちらから
ご意見&ご感想はこちらから
 
発行元 株式会社まぐまぐ
広告掲載をご検討の方はコチラよりお問合せください。
配送技術 株式会社アットウェア
 
「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
株式会社まぐまぐは、プライバシーマーク認定企業です
【旅まぐは、転載、複写、大歓迎です。】
まぐまぐ
 

0 件のコメント:

コメントを投稿