2012/08/11 発行 ※画像が表示されない方はこちらからご覧下さい | 配信中止はこちらから |
遠くから、夕刻を伝える赤とんぼのメロディーが聞こえてきました。集団下校の子供たちが、建物の土台しか残っていないかつての市街地をトコトコと歩いています。揺れるリュックサックの向こうに、プレハブの仮設住宅が見えてきました。ゆうげのおいしそうな匂いに、子供たちの足が早まります。「ただいまぁ!」と響くこえに、犬の鳴き声と「おかえり」のこだまが。
茶の間に流れるニュースから、東北の映像を見る機会は減りましたが、現実離れした環境をたくましく暮らす人々の営みは変わらず続いています。日々、移り変わる東北のいまを伝えるためにスタートした「東北まぐ」は、いよいよ2シーズン目を迎えます。みなさまが東北に足を運ぶきっかけとなることを願って。「東北まぐ」第13号をお届け致します。
〜北上川、黄金のヨシ原からの復活!「熊谷産業」〜 | |
オランダの茅葺き職人の指導で、3週間で完成した新社屋 白浜地区の復興住宅から追波湾を臨む 仮事務所前で事務スタッフの皆さん 震災後、3分の1に減った北上川のヨシ原 | 整然と重ねられ、刈り揃えられた茅の断面が、美しい壁の模様を作り出している。去年10月に完成した、石巻市北上町にある熊谷産業の社屋兼倉庫だ。社長の熊谷秋雄さん(47)は、「ここは津波で柱だけ残ったの。建て直す時に壁を茅葺きにし始めたら、近所の人から『何だか熊谷の社長、頭おかしくなったぞ』って言われたよ」と笑いながら、中を案内してくれた。壁の茅葺きは日本では珍しいが、オランダでは一般的なのだそうだ。 (平沼敦子) Information |
"福興"バスツアー乗車体験記〜前編〜 | |
岩手県を中心に運行するバス会社「岩手県北バス」。その観光バスツアーを企画運営する「岩手県北観光」が、この春から、とある日帰りバスプランをスタートしました。タイトルは「被災地"福興"支援ツアー」。どんなツアーなのか、企画した営業企画部長の相馬高広さんにお話をお伺いしました。岩手県北バスはこれまで、ボランティアツアーなど運行してきましたが、震災から1年を経て、今度はボランティアでは無く、復興に向けて「応援」するツアーを行おうと考え企画。そして震災を忘れないで、学ぶ為に実際に被災地を見てほしいという思いだそうです。バスは盛岡発で日帰り。いくつかコースが選べ、マイカーを持たない人にも好評なのだそうです。早速、福興ツアー「みやこ浄土ヶ浜遊覧船と大槌・語り部の津波体験講話」(8000円)に乗車しました。 | バスツアーを企画した相馬高広さん 一路、バスは内陸部から沿岸部へと進みます ガイドさんのトークが楽しい 浄土ヶ浜遊覧船 Information |
今できることをやるだけ!「マルトヨ食品」 再開当初は乾燥機も動かず、天日干しでさんまを干した |
「屋上にあがってみませんか?」マルトヨ食品の清水浩司さんに促されて登った鉄筋社屋の屋上からは、気仙沼の鹿折地区が一望できました。眼下に広がる土色の原っぱと座礁した漁船の姿は、震災後に生まれた光景です。「生まれてから何十年も、ここに街があるのが当たり前だったのに、いまはこの光景に慣れてしまいましたね」焼け焦げた柱の骨組みだけ残っている薬局跡地の向こうを、宅配便のトラックが走っています。 |
「再建なんてまだ先の話。とにかく、今できることやるだけ!」と取締役の清水浩司さん 人気商品の「さんま南蛮漬け」は、4尾も入って350円 Information | 震災後、同社の工場は建屋が残ったもの、中の設備は津波になぎ倒され厚いへ泥をかぶっていました。「目も当てられなかったし、復旧は厳しいなと直感した」という清水さん。しかしながら、泥を掻き出しがれきを片付けている間に、いつしか復旧が当面の目標となり、この年の秋には冷蔵設備の試運転を再開しました。清水さんに復旧のターニングポイントをたずねると「明確な計画なんてなかったですよ。完全な見切り発車でした」と手のひらを左右に振りながら破顔します。実際に、壊れた生産設備を入れ替える為の資金の目処は立っておらず、前途多難な状況。 |
癒しが詰まった空間・「いわ井」 | |
陸前高田の国道340号線沿いに立つ、仮設商店街「栃ヶ沢ベース」。ここに、生活の必需品である器、鮮やかな色彩の和雑貨の数々、そして岩手の美味しい水や米で出来た地酒を販売する「いわ井」というお店があります。 | 十二代目の御主人 磐井正篤さん 落ち着いた雰囲気の店内 色とりどりの和雑貨の数々 Information |
作り方もパッケージに書いてあるので お料理が苦手な人でも安心です。 盛岡冷麺スペシャル2食セット1300円 具材もセットになっているので手間いらず。 | ゴチまぐ!編集部 今回ご紹介するのはわんこそば、じゃじゃ麺などと並び、岩手の3大麺と称される盛岡の名産、「盛岡冷麺」です。中でもこの「ぴょんぴょん舎」は焼肉・冷麺のお店としてかなりの有名店。関東にも出店しているので知っている人も多いのではないでしょうか。 Information ご注文はこちら↓ |
配信中止はこちらから
メールアドレスの変更はこちらから
ご意見&ご感想はこちらから
編集: 寺坂直毅 岸田浩和 梅澤恵利子
ゴチまぐ: 関 裕作
スタッフ: 野瀬紗也佳
発行元 :株式会社まぐまぐ
広告掲載をご検討の方は下記よりお問合せください。
http://www.mag2.co.jp/contact/adinfo.html
配送技術:株式会社アットウェア http://www.atware.co.jp/
「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
株式会社まぐまぐは、プライバシーマーク認定企業です
【東北まぐ!は、転載、複写、大歓迎です。】
0 件のコメント:
コメントを投稿