「震災後の被災地では、顔の見える人々の間で"今日と明日の復旧に取り組む"比較的小さなチームでの活動が中心でした」と栗林さん。「震災から4年近くを経て、長期的な都市計画を行政単位で考える時期に変わってきたため、長大な話が増えすぎて個人のノウハウやバイタリティだけではクリアできない課題が増えてきたのも事実」といいます。 伊藤さんは「被災地には、まだまだ未着手のやらなければならないテーマがたくさんあります」と話し、「個人のつながりやアイデアから生まれる、新しい取り組みを生み出すきっかけにしたい」という狙いがあるといいます。第2回目のイベントとなる今回は、ワークショップ形式で様々な立場の人が、各自のノウハウをシェアし、新しい動きにつなげる仕掛けも考えているそうです。 いま、東北の被災地に入って活動を行っている人、これから携わりたいと思っているが迷っている人、受け入れ側となる地元の方。それぞれの方にとって、良い出会いの場となる事を願って、"第二のふるさとカフェin南三陸"は開催されます。 「被災地で何かを始めたいがやりたいことがぼやっとしている、何からやったらいいかわからない、やりたいことはあるけれど一緒にやる仲間が欲しいーーーといった、これから現地で活動を始めたいと考えている方にも、ぜひ足を運んで欲しい」と栗林さん。「被災地が復興に向かうには、まだまだ長い道のりです。もう遅いと言うことはないので、気になった瞬間がスタートだと思って、是非飛び込んできて頂ければ嬉しい」と力を込めます。 (岸田浩和) | | 会場となる、南三陸ポータルセンター。地元の活動や県内外を結ぶ交流の拠点として昨年の8月にオープンした。 昨年8月に開催した、「第二のふるさとカフェ」1回目の様子。南三陸をはじめ宮城県の様々な地域で、復興支援や地元の事業に関わる人たちが参加し、交流や情報交換を行った。(写真提供:南三陸町公式ブログ 南三陸なう) |
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