高城 剛 コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。 ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。 | その昔、20代の僕は「寝るのがもったない」と思っていた時期もあり、実際睡眠時間は短かったと思います。その上、その「寝てない」ことを自慢するほどで、一週間に6時間しか寝なかったこともありました(三日おきて3時間寝て、また三日おきて3時間寝る)。 今考えれば、罰ゲームや特殊工作部隊の訓練のような話で、都内の行きつけの店は、恥ずかしながら二の橋の城南薬局でしていつも特別なドリンク剤を作ってもらって飲むことが日課だったのです(雑誌「POPEYE」で行きつけの店と紹介したほどです)。 おそらく高度成長期の日本は、こんな人ばかりであり(大切なのは自発的であったこと)、その人々が今日の日本の礎を作ったのだと思いますが、このような生活は身体と精神に悪影響を及ぼすのは間違いありません。それを30代前半で気がついたことが僕にとっては幸いなことで、その後は極端に健康志向になってもう20年近く経つわけです。 いまでは、たっぷりと睡眠をとります。睡眠は、健康の基本中の基本で、正しいかどうかはさておき、自分の睡眠を調べる健康グッズやアプリが、最近は多くリリースされています。これで、自己の睡眠を調査することも面白いのでしょうが、僕は良い睡眠のコツは、むしろ日中にあるように思います。 単純な話、起きている時と寝ている時でまったく違うことからわかるように、そのメリハリが大事なのです。例えば、日中は太陽の下でキビキビ動くことによって、しっかり睡眠が取れるものですが(僕は20分間走ることを勧めています。寒いならスクワット)、日中、エアコンが効いた部屋であまり動かずに過ごせば、良い睡眠は取れません。また、日中の過剰な食事も内臓に負担をかけますので、良い睡眠がとれなくなるものです。 なにより睡眠不足の解消法は、睡眠にしかありません。その睡眠の質をあげるには、できる限り太陽の下でキビキビ動くことしかないように、経験上思いますし、これが僕の最高の健康法でもあります。 また、ほとんどの人は走るための20分間の時間が取れないわけありませんので、そうなると問題は睡眠や頭で考える健康管理法ではない、ということになります。1日20分ですべてを変えるのは、新春からではなく、この年末からですよ!人より先にはじめてしまいましょう。 |
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