「震災を経て、これから前に向かって歩き出そうとする人たちと、ともに頑張っていきたい」それが作品作りの熱源だと話す清水さん。普段目にする地元の浜や星空が、こんなにキレイだったのかと自分自身でも驚いたといいます。「僕の作品をみて、福島の事をもっと好きになったり、自信を持ってもらえたらいいなと思って撮影しています」。作品を見た地元の人たちから「ありがとう!なんだか頑張れそうだ」「勇気がわいた」という感想をもらい、清水さんの希望は確信へと変わります。 原発事故の影響で、「危険」とか「かわいそう」という目でしか見られなくなった福島のイメージに疑問を持った清水さんは、この土地の持ついろんな側面や可能性に気づいてもらいたいとも考えています。 「会社の仕事やボランティアを通じて社会に貢献する方法もあります。でも、もっと自分の表現を活かして、福島の役に立てるならこんな嬉しい事はありませんよ」という清水さんは、作品作りに時間をかけて表現の幅を広げようと、会社を退職し独立する道を選択しました。既に海外からも、日本の若手タイムラプスクリエイターとして注目されはじめている清水さん。福島を撮りながら培った表現技術を強みに、映像の仕事に取り組む予定です。 「これからも福島の作品は、ライフワークとして撮り続けていきます。ここが自分の原点ですから」。 (取材/岸田浩和) | | タイムラプスクリエイター清水大輔さんの作品に映し出された、幻想的な福島の星空。 キヤノンの一眼レフカメラ2台と自作のドリーで。 薄磯海岸の取り壊しが決まった建物で、撮影を行う清水さん。 |
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