中島 聡 マイクロソフトでWindows95、Windows98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。現在シアトル在住。「エンジニアのための経営学講座」を中心としたゼミ形式のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では世界に通用するエンジニアになるためのノウハウを分かりやすく解説。 | とても良い質問ですね。iPhone アプリで会社を作れるほどの売り上げが得られるケースは、非常に希だと思います。私の経験から言っても、年間100万円〜1000万円程度のアプリであれば、それほど難しくありませんが、それでは会社を作っても人を雇うことは出来ません。 現段階では、会社を作れるほどの億単位の売り上げを上げているのは大半がゲームだと思います。ゲームであれば、個人で作ったものが何らかのキッカケで爆発的な人気を得る可能性はゼロではありませんが、ここまで競争が厳しくなると、宝くじで当たるぐらい難しいと思います。 ゲーム以外で大きな売り上げを上げたいのであれば、単に iPhone アプリだけを考えるのではなく、ウェブサービスも含めたサービス・アプリケーションで人々のライフスタイルを変えるぐらい大きな仕事をする、というのも一つのあり方だと思います。少し前だと、Instagram や Vine のようなソーシャル・ネットワーク・アプリ、最近では NewsPick に代表されるニュース・キュレーション・アプリや、WEARに代表されるファッション・アプリなどが良い例です。 ただし、この分野は一度成功例が出ると一気に競合が出て来て戦いが激しくなるので、やるのであれば、まだ誰も手を付けていない、新しいカテゴリーのサービス・アプリケーションが良いと思います。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿