| 辛坊治郎メールマガジン | | テレビや新聞では伝えられない裏側を、辛坊氏独自の切り口で語る「今週の時事ネタ」、メディアとはどうあるべきかを記した「最新メディア論」など。口直しのダジャレコーナーも忘れずに。 | | | 辛坊治郎 | | | 週刊 | | | 315円/月 | | | 高野孟のTHE JOURNAL | | 高野孟氏による最新ニュースの論評はもちろん、「閑中忙話」では、多忙なジャーナリストの高野氏が、普段の生活からどの様に物事を捉えているのかを感じることができる。 | | | 高野孟 | | | 週刊 | | | 840円/月 | | | 上杉隆の東京脱力メールマガジン | | ジャーナリスト上杉隆氏が、テレビ・新聞などが絶対に報道しないスクープの真相を、権力からの圧力に屈することなく伝える。内容の濃いメルマガが、ほぼ日刊で配信されている点も注目。 | | | 上杉隆 | | | ほぼ日刊 | | | 840円/月 | | | | 政党乱立の総選挙を論じた 辛坊×高野×上杉の3メルマガを 雑食レビュアーがまるっと比較!
いよいよ衆議院選挙投票日まであと1週間。12政党が名乗りを上げ、「原発」「消費税」「TPP」など、日本のこれからを左右しそうな重要な争点も多く、大いに注目が集まっている。そこで今週は、政党乱立で有権者も戸惑い気味の2012年末総選挙について、独自の主張や裏情報を提供しているメルマガを3つ紹介しよう。
まずは、一般市民目線で読みやすい『辛坊治郎メールマガジン』。元TVアナウンサーでジャーナリストの辛坊治郎氏が、テレビや新聞では伝えない政治の真実をメルマガで暴露し、人気を博している。最新号の94号では「小林興起さんの『減税日本』離党と、『日本維新の会』入党報道」と題したコーナーの切れ味が鋭かった。
各政治家のこれまでの政党所属歴や、掲げてきた歴代の政策方針を熟知している辛坊氏だからこそ言える、大義を欠いた分裂や合流を繰り返す政治家たちへの批判が痛烈だ。「『むちゃくちゃ』以外の表現が思いつかない」と厳しく、「議員も、候補者も、そして政党も、これでいいのか」、「この国の政治は、完全にタガが外れて」いると怒りを隠さない。
後半では、選挙期間中にマスコミに寄せられるクレームについて毒を吐く辛坊氏。「ものすごい勢いで、放送局には各政党や『自称市民団体』から、『政治的公平』を求める要求が」来るという話だ。また「○○党筋から『テレビは維新を取り上げ過ぎだ』」とクレームが来たり、古くからある「某政党」からは「自民、民主、維新以外の政党の主張をちゃんと伝えろ」と文書が届いたりと、この時期マスコミにかかる影の圧力のすさまじさが垣間見えた。
次に、チェックするメルマガは『高野孟のTHE JOURNAL』。フリー・ジャーナリストで「原発ゼロ」路線の高野孟氏が、政治のタブーに鋭く切り込む硬派メルマガだ。
最新号であるVol.058 「《INSIDER No.657》こうなったら、自分で座標軸を立てて投票するしかない──史上空前!12党乱立の総選挙」では、「政党が乱立しすぎているといったレベルの話ではなく、政党そのものが社会の中で意味を喪失しつつある」と危機感を募らせつつも、後半では12政党の政策についての各種報道機関の分析を詳しく紹介しているので、各政党の方針を見極め、投票先を決めるのに役立ちそうだ。表現は硬めだが、ニュース解説委員のような印象で、選挙や政治の仕組みを大枠でとらえなおすことができてとても読みやすい。
最後に、そんな有権者の興奮を一瞬で冷ますのが『上杉隆の東京脱力メールマガジン』だ。最新号Vol.170は『総選挙 忘れられた争点』と題し、「フクシマはなぜ争点にならないのか?」と読者に改めて問いかける。福島がいま抱える様々な課題は、「東京、東日本、いや日本全体、海洋への放射線汚染水のリークを考えれば、世界全体の問題」であり、その汚染への対応は避けて通れない急務であるはずだ。「ところが、今回の総選挙では、その入口論である原発の問題ですら、各党のマニフェストではまともに差別化されていなかった」と上杉氏は指摘する。その中で「『未来』の結党によってやっと最重要の争点がみえはじめた」と、希望を託して終えた。
8割以上の有権者が今回の総選挙に関心を持っているという世論調査結果が発表されたようだが、「総選挙」とGoogle検索すると、1位はなんと「AKB総選挙」。日本の将来を決する重要な選挙を、騒がしいだけの人気投票で終わらせないために、彼らの渾身の主張に耳を傾けたい。 (メルマガ評論家 加倉井路子) |
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