天平13(741)年に四国を旅していた行基が開基し、伊予の国の国司・越智玉純とともに徳威の里(現在の松山市小野播磨塚付近)に寺を建立したのが始まり。そして、その60年後に弘法大師が現在の場所に移したそうです。現在の本堂は、元禄14(1701)年に、松山藩によって再建されたもので、中には行基自ら刻んだとされる本尊の十一面観世音菩薩が安置されています(ただし、秘仏で、ご開帳は50年に1度。ご住職でさえそのお顔をめったに見ることはできないとのこと)。
さて、仁王門をくぐり境内へ。境内に入って手前左側には手入れの行き届いた庭園があり、池には鯉が泳いでいました。仁王門からまっすぐ正面に立派な佇まいの本堂があり、そのすぐ傍に小さくてかわいい大師堂がありました。いつものように本堂・大師堂を参拝。しばしの休憩の後、寺を出発。次の札所は第四十九番浄土寺で、寺までの道のりは約3.2kmです。
まず、県道40号線を100mほど北に進んだ後、高井公園の手前を左に逸れ、田園地帯の集落を西へ。700mほど歩いて旧道に突き当たった後は、右折し北へ進みます(この辺りから商店なども増えてきます)。800mほど進むと遍路道は小野川に達しました。そこに架かる遍路橋を渡り、そのまま北へと進みます。500mほど進み、国道11号を横切ってさらに北に500mほど行くと、鷹子町にある久米小学校を通り過ぎました。県道190号線(讃岐街道)に突き当たる三叉路を右折後しばらく進むと、浄土寺の参道を案内する道標があり、そこを左折。その後、北に400mほど進み、伊予鉄道横河原線の踏切と県道40号(小松街道)を横切ると、やがて浄土寺に到着です(この辺りは、古くて狭い道がそのまま残っていますが、へんろみち保存協力会の地図には細かい記載がありません。ですから、特に寺周辺は、遍路用の道しるべに注意しながら進んでください)。西林寺から浄土寺へは、時間にして約50分、万歩計によると4,861歩の行程でした。 | | 同、境内
同、大師堂
●今回の歩数と総歩数
四十八番札所・西林寺 〜 四十九番札所・浄土寺
歩数:4,861歩
一番札所・霊山寺から
総歩数:121万6,740歩 | |
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