さて、いつものように本堂・大師堂を参拝し、寺を出発。次の札所は第四十六番浄瑠璃寺で、寺までの道のりは約29kmです。まず、門前へ下り、直瀬川を渡らずに左岸を下流へ(西へ)。やがて、整備された遊歩道になり、トチの大木が茂る林を進んでいくと県道12号線に合流します(ここまで寺から約2.5km)。あとは、昨日来た道を戻る形で、県道をひたすら西へ進みます。
10.5kmほど進み、国道33号線にぶつかった後は、国道を北上。ゆるやかな登り坂を5kmほど歩き、三坂峠(標高710mで、久万高原町と松山市の境界)に差し掛かったところで国道を逸れ、旧遍路道(山道)に入りました。ちなみに、三坂峠は、明治半ばまで使われていた旧土佐街道(往時は、峠上の久万とふもとの坂本地区を結ぶ唯一の道)における難所。「三坂越えすりゃ雪降りかかる戻りゃ妻子が泣きかかる むごいもんぞや久万山馬子は 三坂夜出て 夜もどる」地元に残る三坂馬子唄には往時の厳しさが歌われています(標高約500mの久万は四国でも積雪量の多い場所ですが、季節を問わず久万の馬子が往来していたとのこと)。
さて、そんな急坂の遍路道ですが、前日から続く大雨の影響でぬかるんでいました。金剛杖をブレーキ代わりにして、滑らないように慎重に下ります(ひどい場所は、遍路道が小川のように変貌していました)。2時間ほどかけて、峠から5kmほど下ると網掛石(標高170mの番外霊場)があり、そこから、さらに約3.5km行くと浄瑠璃寺に到着(後半は、ほとんど集落の農道を歩く感じですね)。岩屋寺から浄瑠璃寺へは、時間にすると約7時間、万歩計によると39,858歩の行程でした。 | | 同、本堂
三坂峠の遍路道 ●今回の歩数と総歩数
四十五番札所・岩屋寺〜 四十六番札所・浄瑠璃寺
歩数:3万9,858歩
一番札所・霊山寺から
総歩数:120万3,495歩 | |
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