2013年4月18日木曜日

[旅まぐ] ひとりで生涯過ごしますか?いやなら婚活!/『八重の桜』の舞台・福島県の鶴ヶ城の桜をご紹介

2013/04/18 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
旅まぐ
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【今週の旅の目次】
郷愁の原風景

旅まぐ写真館

まぐまぐからのお知らせ

山久瀬洋二の出張先にて

 
【編集部より】
 今週の『郷愁の原風景』は、大河ドラマ『八重の桜』放送で注目を集める福島県の鶴ヶ城をご紹介します。
 『山久瀬洋二の出張先にて』では、カリブ海の楽園・キューバはハバナへと皆さんをご案内します。
 今週も『旅まぐ』をゆっくりとお楽しみください。
 

 順調に北上を続ける桜前線。東北地方が淡紅色に染まりつつあります。今週も、週末に見ごろを迎えそうなスポットを「日本さくら名所100選」から、そしてオススメ旅情報では福島県の千本桜の名所をご紹介します。

 大河ドラマ『八重の桜』の放送開始以来、再び観光客を集めつつある福島県会津若松市。その象徴ともいえるのが、鶴ヶ城です。

 戊辰戦争で新政府軍の猛攻を受け開城、その後取り壊された天守は、昭和40年、会津の人々の念願叶い再建されました。さらに平成22年には黒瓦だった天守の屋根瓦を、解体前の赤瓦に全面葺き替え。約1000本の桜と赤瓦の競演は、他のお城では見ることのできないオンリーワンの風景です。今週土曜に行われる「鶴ヶ城さくら祭り」では、満開の夜桜の下を神輿が練り歩く姿も見られます。勇壮な担ぎ手衆と桜の競演も必見。

 新潟県燕市の桜の名所といえば、大河津分水の堤防。大正12年、分水の完成を記念して桜が植樹されて以来、地元の人々の目を楽しませ続けています。こちらの名物行事といえば、「分水おいらん道中」。豪華絢爛な衣装を身にまとったおいらんが、70名の付き人を従えて桜並木の下を静々と行きます。今週日曜、桜とおいらんの競演をぜひ。

 山形県内随一の桜の名所、鶴岡市の鶴岡公園のソメイヨシノも、週末に見ごろを迎えそう。

 すでに軒を連ねている出店が、心躍るお花見の雰囲気作りに一役買っています。土曜・日曜は「鶴岡桜まつり」が開催予定。茶会や和菓子作り、ガラスアートに絵ろうそく体験など、様々な体験イベントも開かれるとのこと。ここではあなた自身が桜と競演できそうですね。

 ゴールデンウィーク前の最後の週末。観光地が混み合う前に、桜を愛でる旅に出かけてみませんか。


■ 大沼郡会津美里町 宮川千本桜
4月17日に開花宣言が出ました。
会津磐梯山を背景に咲き誇る桜はお見事の一言。
■ 田村郡小野町 夏井千本桜
夏井川の両岸5kmに渡り咲き乱れる1000本の桜。
現在、「夏井千本桜まつり」が開催中です。
■ 郡山市 笹原川千本桜
笹原川沿いの2kmの桜並木。
夜はぼんぼりが灯り幻想的な雰囲気を楽しめます。
 
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旅まぐ写真館

読者の皆さんと一緒に作るコーナー『旅まぐ写真館』。
今週は千葉県の佐々木さんからの投稿。
同窓会で訪れた神奈川県で撮影された1枚です。
素敵なお写真、ありがとうございます。


『旅まぐ写真館』では、毎週1点を掲載させていただきます。
皆さんが旅先で撮られた渾身の1枚をお送りください。
素敵なお写真、お待ちしてます。


【応募要領】
(1) ペンネーム(本名でも可)
(2) 撮影場所
(3) 撮影日時
(4) コメント(140字以内)
上記内容を記載の上、メールにてご投稿ください。
(データサイズは1MB以下でお願いします)



 
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 1946年の晩秋、一人の男がハバナの港に降り立った。男の名前はラッキー・ルチアーノ、一時はニューヨークを拠点に全米を牛耳っていたマフィアの大物。出身はイタリアのシシリーである。彼は、8ヶ月前にアメリカからイタリアへ強制送還されたばかりだった。

 迎えにきたのはルチアーノの片腕で、ニューヨークのシマをとりしきるマイヤー・ランスキー。「トムが大統領候補だって。なんとかならないのかい」ルチアーノはランスキーと抱き合ったあと、そうつぶやいた。トムとは、当時のニューヨーク州知事トーマス・デューイのこと。彼が検事だったころ、ラッキー・ルチアーノは訴追され服役させられた。

 刑務所に送り込まれたルチアーノを救ったのは、第二次世界大戦だった。ドイツのスパイが港湾労働者にまぎれてアメリカに潜伏しているという情報を得たアメリカ海軍が、東海岸の港を実質的に管理していたマフィアに、スパイ摘発への協力を要請したことがその発端だった。しかも、海軍はヨーロッパでの反撃のため、シシリーへの上陸を計画しており、そのためにもマフィアからの情報提供を必要としていた。ラッキー・ルチアーノは獄中からランスキーを使ってマフィアを操っていた。海軍の情報将校から依頼を受けると、ルチアーノは仲間を通じて、シシリーのマフィアの大物幹部のアメリカ海軍への協力を取り付けたのである。この功績で、彼には恩赦が与えられる。

 キャデラックの後部座席に深々と腰掛けてラッキー・ルチアーノは続ける。「トムは、俺の恩赦をしぶしぶ認めやがった。でも、アメリカから出て行くことを条件にな。あいつがいる限り、俺はニューヨークには戻れない」トーマス・デューイは、48年の大統領選挙の共和党の有力候補と目されていた。結果はトルーマンに破れてしまうが。
 


   ところで、ルチアーノがハバナにやってきた理由は、マフィアの幹部との会合に出席するため。彼はその会合で、ランスキーの親友、ベンジャミン・シーゲルの粛正を考えていた。シーゲルはその昔、ルチアーノの組織のヒットマンとして頭角をあらわした。しかし、彼はラスベガスのフラミンゴホテルに過剰に投資して損失を膨らませ、マフィアの中での信用を失っていたのである。ルチアーノは、このハバナ会議でなんとか盟友ランスキーを説得し、シーゲルの粛正を認めさせる。1947年6月、シーゲルはビバリーヒルズの自宅で何者かに射殺された。ラッキー・ルチアーノはその後もアメリカに近いハバナに居住したがっていた。しかし、アメリカ政府はそんな彼の動きを察知し、キューバ政府に圧力をかけ、彼をイタリアに送り返す。その後ルチアーノはナポリで生涯を終える。

 あのハバナ会議から64年。私は、2年前の夏にハバナにいた。今、ハバナには、そんな強者(つわもの)の陰はない。1959年にフィデル・カストロがキューバを共産化したとき、キューバとアメリカとの蜜月は終わり、以後アメリカとは断交に近い状態が続いている。

 ハバナに到着した翌日の午後、街を散歩していたとき、だんだんと陽が陰ってきた。公園の街路樹がざわつき、生暖かい風が頬をなめる。スコールの予兆だった。急いでホテルに戻ろうと、目抜き通りのオビスポ街を目指して歩きだす。

「おい、チャイナタウンなら向こうだよ」

 ハバナの男たちは、アジア系の顔をみると、こう言って声をかける。人懐っこいのはいいが、これにはちょっと閉口する。アジアの人が一人で歩いていれば、それだけで人々の好奇心をそそってしまうのだろう。

 私は、マフィアの暗躍していた頃のハバナの面影を求めて街を歩いていた。しかし、それは探すまでもなかった。ヘミングウエイも愛したというラムをベースにしたダイキリ、そしてルチアーノやランスキーも楽しんだはずの葉巻の味は、今も変わっていない。街には、アメリカが経済封鎖をする前の50年代のキャデラックやオールズモビルが今なお走っている。どれも、ポンコツだが、そのちょっと錆び付いたような原色のカラーが、不思議と街に合っている。

 やはりスコールがやってきた。雨は風を止め、海岸に打ち寄せる泡立った波の香りをかき消した。オビスポ街に間に合わず、近くの野菜市場に駆け込むと、野菜売が側におくラジオカセットから、ブエナビスタ・ソーシャル・クラブを思い出させるラテン音楽が流れてくる。


 
 
 ハバナから強者は去っても、アメリカの50年代の残滓は今も街に息づいている。その面影が、古き良き時代の風景のままに、時間が止まったように街は凍結されていた。却って、カストロの後、キューバがグローバル経済の洗礼を受けてしまえば、こうした風景は激変するはずだ。古いキャデラックも今のGMの新車に変わってしまう。

 皮肉なものだ。数年後、今のマフィアがコンピュータを持ってエコカーに乗ってハバナにやってくるかもしれない。

山久瀬 洋二(やまくせ ようじ)
大手出版社のニューヨーク駐在員を経て現地でコンサルタント会社を起業。日本とアメリカを中心にグローバル企業で人事管理・人材開発のコンサルティングを行う。著書は「日本人が誤解される100 の言動」「言い返さない日本人」
≫ 読めば国際感覚が養える 『 山久瀬洋二 公式ブログ』
≫ 英語と日本語のバイリンガルでつぶやく ツイッター(@YamakuseYoji)
 
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【旅まぐ】 2013/04/18 号(毎週木曜日発行)
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